犬と暮らす
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シニア犬の頑固やわがままは長生きの証?犬が年をとると頑固になる理由
「シニア犬になると頑固になるのか」という疑問についていぬのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました。
「犬が年齢を重ねると頑固になる」と感じる飼い主は多い
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「飼い主さんからよく耳にすることとしては、昔は聞き分けがよかったのに年齢を重ねてわがままになった、当たり前にできていたことを嫌がるようになった、怒りっぽくなったなどの変化です。
こういった様子を頑固になったと感じている方は多いようですね。
他にも、今までは好きではないごはんをなんとか食べていたのに拒否をする、お散歩から帰った際の足拭きやブラッシングを嫌がるなどがあります。
我慢をしなくなることもシニア犬の頑固さの特徴です。」
シニア犬が頑固になりやすい理由は?
愛犬が頑固になったときの対応は?
「犬の視力や聴力、嗅覚、足腰などの衰え、体調変化の波などが理由で、以前のような動きができなくなったことが考えられます。
また、犬の判断力の衰えもあるでしょう。今までは、飼い主さんの指示に従いほめてもらうことが、犬にとってのごほうびだったものが、シニア犬になると自分中心になって、好きか嫌いかで判断している場合も考えられます。
他にも、認知症など脳の変化と頑固さの関連もあるかもしれませんが、今後の研究が待たれるところです。」
「病気や痛みが疑われる場合は治療を行います。老化によるものであれば、環境の変化など犬がストレスを感じることは避けるようにしましょう。
ブラッシングや爪切りなどのお手入れは、今日はダメでも明日は受け入れてくれることもあります。愛犬が嫌がったら無理をせず、時短で済ませたり愛犬の気が向いた時に行いましょう。
愛犬は、これまで飼い主さんの生活に合わせてくれていたはずです。シニア犬になった愛犬の頑固さを悪いこととせずに、長生きの証だと前向きに考えてあげて、今度は飼い主さんができる範囲で愛犬の生活に合わせてあげられるとよいですね。」
愛犬が頑固になったりわがままをいうのも長生きの証。シニア犬の変化についてご紹介しました。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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