犬と暮らす
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愛犬の「NGな甘やかし方」ってある?愛犬への接し方を獣医師に聞いた
愛犬のNGな甘やかし方って?その理由は?
獣医師:
「犬を理解せず、そのまま放置してしまうことだと思います。甘やかさないで育てることを、常に人の言いなりになることと考える人もいますが、それは違います。
犬は生き物なので、最低限生きるときに必要なものは満たされていなければいけません。また、犬の本能的な習性もあるので、それを満たす必要もあります。そのうえで、人間社会で生きるために必要なルールを、教えてあげることが大切です。
さらに、人が飼育する環境にいるので、予防できる病気は予防する、危険がないようにする、愛犬の心と体の健康を考える、生活が豊かになるように考えるということを生涯続けなければならないと思います。生きるうえで、食べること、寝ること、動くことは基本ですので、そういったことに関する甘やかしは気づいたらなおしてあげたいですね」
――犬を甘やかすとどんなデメリットがありますか?
獣医師:
「お互いに危険がある問題は見逃せません。それらを放っておくと、精神や内臓の病気になりかねません。困ったときの対処法はそれぞれ違いますので、専門家に相談するといいでしょう」
愛犬に何か要求されたら、どう対応すべき?
獣医師:
「愛犬にとって不足していることはないか、困っていることはないかをまず考えましょう。相手のことを考えることが第一なので、愛犬がなぜそうしているのかを考え、問題点をクリアにしましょう。多くの場合、大事なことが不足しているので、不足を補うことから始めてあげてください」
愛犬と接するときに心がけることや注意点とは
獣医師:
「冷静であることが大切です。ずっとイライラしていたり、熱心すぎたりすることは、愛犬にとってストレスになります。接する、しつけるということはコミュニケーションを取るということです。気持ちよくコミュニケーションが取れると、物事がスムーズに進みやすくなります。
また、好ましい行動はほめる、好ましくない行動は無視することが大切なのですが、ほめることを忘れてしまいがちです。なにごともなく休んでいることもほめるポイントとなるので、愛犬のほめられるところをたくさん見つけてあげてほしいです。
無視をするということは意外と難しく、目線を送ったり、“ハイハイハイ”などと何気なく声を出したり、愛犬のほうに体を向けたりしてしまいがちです。愛犬のいないところで、無視をする練習をしてみてもいいでしょう。
問題が山積みであれもこれもとなると、お互いにとても疲れてしまいます。ひとつずつ取り組んだほうがお互いの関係が崩れず、近道であることも多いです」
取材・文/pigeon
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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