犬と暮らす
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「犬が水たまりに入りたがる理由」危険性は?獣医師が解説
水たまりでの遊びは犬の体が汚れるだけでなく、感染症やケガのリスクがあるので注意が必要です。
いぬのきもち獣医師相談室の先生に、水たまりに入る犬の行動と危険性について話を聞きました。
犬が水たまりに入りたがる理由
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「犬が水たまりに入る行動には、遊び心で入る場合や飼い主さんが大きな声で反応するのを楽しんで入る場合、水たまりから強いニオイがして自分にそのニオイを擦り付ける場合などの理由が考えられます。」
水たまりは体の汚れ・ケガ・感染症の原因となる
獣医師:
「まず、泥や雨水で体中が汚れますし、水たまりの中に鋭利なものが落ちていた場合はケガをする危険もあります。また、感染症のリスクもあります。」
――どのような感染症にかかる可能性がありますか?
獣医師:
「水たまりの中には、犬をはじめ動物の糞尿などが流れ込んでいる可能性があります。
ネズミが生息している地域であれば、郊外の自然が多い場所だけでなく東京などの都市部でも、ネズミの尿をなめてしまうことで、ネズミの尿を感染源とするレプトスピラ症にかかる可能性があります。
また、寄生虫に感染している犬の便が道端に落ちていれば、水たまりの水を口にすることで感染の可能性があります。
例えば、下痢を起こす原因となる原虫のジアルジアも水たまりや土の中に生息しています。
感染犬の便が放置されたまま雨で土壌に散らばったものが経口感染するので、水たまりをなめさせないことと、体が汚れたらすぐに洗い流した方がよいでしょう。」
水たまりに入りたがる犬への対応
獣医師:
「基本的には水たまりで遊ばせないこと、泥水を飲ませないことです。できる限り避けるようにしましょう。」
もし、愛犬が水たまりに入りたがったとき、喜ぶからといって泥を体中につけるようにスリスリさせたり水を飲ませるのはNGです。
できるだけ水たまりのない場所を選んで歩くことを心がけましょう。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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