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犬は飼い主との「お出かけ」が好き? お出かけを楽しめない犬に考えられる原因を解説
コロナ禍が続いて外出を控えている人も多いと思いますが、犬の飼い主さんのなかには「本当は愛犬ともっといろいろなところに出かけたい」と考えている人も。
そもそも、犬はお散歩以外の「おでかけ」というのを好むものなのか、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。
犬は散歩以外の「おでかけ」が好き?
——犬の飼い主さんから「コロナ禍になってお散歩以外、遠出してあげられていない」「落ち着いたら、海、山、キャンプなどに連れて行ってあげたい」といった声も聞こえます。そもそも、犬は散歩以外の「おでかけ」が好きなのでしょうか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「飼い主さんと海や山などのレジャーを楽しむ犬もいますよね。遠出するのが好きなコは好きですし、嫌いなコは嫌いでしょう。犬の性格によってもさまざまだと思います。
どんなときでもお散歩に行きたいコもいれば、天候や気分によっては行きたくないコもいます。人間にも好みがあるように、犬にも好みがあります。
また、犬が好きではないと思うのは、好み以外にも『知らないから』『慣れていないから』といった経験不足であることもあります」
——はじめてのことに対して警戒をしているということでしょうか?
獣医師:
「そうですね。知らないものは危険である可能性があるので、本能的に警戒心を抱くことは当然です。もともとの性格で好奇心が旺盛である犬もいますが、ほとんどのコは経験したことのないものへの警戒、恐怖心があると思います」
将来お出かけするときのために、室内でいろんなことに挑戦しよう
——コロナ禍で愛犬とお出かけができていない犬の飼い主さんもいますが、室内や近場でもできる愛犬との楽しみ方などについては、どのようなものがありますか?
獣医師:
「お出かけをしない分、室内で何か新しいことに慣らすための時間はできますよね。たとえば、お出かけが苦手なコは、この機会に少しずつ慣れるように練習してみてはいかがでしょうか?
車やカート、キャリーバッグでの移動を慣らしてみたり、どの場所であっても排泄ができる・食べることができるといったように、室内や近場でシチュエーションを変えて練習をしてみることをおすすめします」
——移動が苦手だったり、知らない場所だとごはんを食べないといったコもいますよね。
獣医師:
「そうですね。お出かけで失敗するといった場合、多くは突然お出かけを実行することが原因です。とくに怖がりのコは、もっと小さいことから少しずつ練習を積む必要があります。そのためにも、室内で練習をしてあげましょう。
室内でできないことは、外出してもできません。少しずつ慣れてくれるように、一緒に練習をしてあげてください」
——苦手なことに少しずつでも慣れてくれれば、いつか飼い主さんとの遠出のお出かけも楽しめるかもしれませんね。愛犬に無理のない範囲で、室内でいろんなことにチャレンジできるといいですね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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