犬と暮らす
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犬が“困り顔”しているときは本当に困っているの? 獣医師に聞いた!
犬の耳がいつもより垂れ下がっていたり、眉が下がったような目をしていたりすると、“困り顔”といわれることが多いようです。犬のいつもと違うしょんぼりとした様子に、思わず「どうしたの~?」と声をかけたくなりますよね。
では実際のところ、犬が“困り顔”をしているときは本当に困っているのでしょうか? 今回は、いぬのきもち獣医師相談室の先生に、犬の“困り顔”について聞いてみました。
犬が“困り顔”のときは本当に困っているの?
――犬が単独でつまらなさそうにしているときや、遊んでいたおもちゃが転がって取れない場所に入ってしまったときなど、困っているような表情を見せることがありますが、このとき犬は本当に困っていると考えられますか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「困っているかははっきりとわかりませんが、今の状況が嫌であることは間違いないでしょう。つまらない、悲しい、怖いなどとネガティブな状態にあるといえます」
――犬の“困り顔”は、ほかにどういったシーンで見られやすいでしょうか?
獣医師:
「トイレがいつもと違う、ごはんがいつもと違う、布団がいつもと違うと感じたときにも、“困り顔”が見られる場合があるでしょう」
犬が目線をそらすときも困っている?
――ちなみに、飼い主さんに叱られているときなど、犬は気まずそうに目線をそらすことがありますが、この行動をとるときも犬は困っているのでしょうか?
獣医師:
「おそらく、飼い主さんの様子からネガティブな感情を抱いているのでしょう。このときの犬は、『飼い主さんの顔が怒っていて嫌だな』という気持ちだと考えられます」
愛犬が“困り顔”をしていたら状況に合わせてうまく対処して
獣医師の先生のお話によると、犬が“困り顔”をしているときは、困っているかどうかははっきりとわからないものの、今の状況に対してネガティブな感情を抱えているとのことでした。
愛犬が困ったような顔をしていたら、何をネガティブに感じているのか考え、状況ごとにうまく対処していきたいものですね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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