犬と暮らす
UP DATE
「おならをしやすい犬」の特徴を獣医師が解説 犬種によっても傾向がある!?
どのような理由でおならをするのか、どんな犬がおならをしやすい傾向にあるのか…犬のおならについて、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
おならをしやすい犬の特徴
「おならは、口から飲み込んだ空気や腸内で発生した余分なガスを、肛門から体外へ出す現象のことです。
ガツガツと食事を一気に食べる『早食いタイプ』の犬は、食事と一緒に大量の空気を飲み込むために、腸内のガスが溜まりやすい傾向があるので、おならをしやすいでしょう。また、運動直後の犬に食事を与えるとより空気を飲み込みやすいため、おならをしやすいです。
犬種の傾向でいうと、パグ、ペキニーズ、フレンチ・ブルドッグなどの短頭種は、空気を口から取り込みやすい顔の構造のため、おならをしやすいといえるでしょう」
犬のおならのニオイがきつくなる原因
「たとえば、そのコにフードが合っていなかったり、大量にゴハンを食べすぎたりしたときなどは消化不良を起こします。その際に、腸内の悪玉菌がインドールやスカトール、硫化水素などを発生すると、おならのニオイがよりきつくなる傾向があります」
「おならの特徴だけで病名まで診断することは難しいです。ただ、腸内細菌のバランスが崩れていたり、細菌やウイルスなどによって腸内に炎症が起きたりすると、おならのニオイが臭くなることもあります。
おならとともに、下痢や嘔吐などの消化器症状が出ていないかどうかも確認し、獣医師に診断を仰いでください」
おならのニオイはゴハンの見直しなどの指標になる
「そうですね。おならは空気やガスを外に出すためのものであり、臭いおならが必ず病気につながるわけではありません。しかし、フードの種類を見直したり、早食い防止の皿を使用するなどして早食いを防止させるといったゴハンの見直しをするために、おならなよい指標になります。
もし愛犬のおならのことで気になることがあれば、動物病院で相談してみてください」
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
UP DATE