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17才のシニア犬・ダップの、最近の体調の変化|連載・西川文二の「犬ってホントは」vol.122
西川先生のパートナー・ドッグ、ダップくんは17才。人間でいうと80歳後半にあたります。今年初めに体調を崩して入院し、自ら食べられない状態に……。日々がんばるダップくんの様子をお届けします。みなさんもぜひ応援してください!(編集部)
3月23日で17才を迎えました。
私のパートナードッグのダップが、です。
本コラムのVol.104にて、コラム200回まであと2年はダップにがんばってほしい旨を記したところですが、実はこの1月に入院。
4泊ほどで退院したのですが、その後食欲はあったりなかったり、ドライフードを口にできるときは必要量をあげると、ちょうどおなかの中でふやけたぐらいのときに嘔吐してしまう。
当初は毎週動物病院、少しずつ通院を開けて、今は家での投薬と点滴で1ヵ月様子見ということになっています。
老犬と暮らしている読者も少なくないと思います。何かしらのお役に立てばと思い、今回はそんな最近のダップの話を。
退院はしたけれど
そうした嘔吐はそれほど心配することはないというのが一般的な考えですので様子見をしていたのですが、徐々に嘔吐したものを食べなくなり、そればかりかいつかしらドライフードを口にしなくなり、やがてある日一切の食べ物を口にしなくなったのです。
食べ物を口にしなくなれば、行き着く先は……です。
過去の病歴、血液検査や超音波検査などの結果から、急性膵炎、および胃腸炎の可能性が高いとのこと(ダップは6年ほど前に急性膵炎で入院している)。それらに対する治療を行うこととなりました。
もちろん、静脈に針を留置しての点滴治療となりますので、入院ということになります。
入院は先に記したように4泊。ただVol.104で記したように、足腰の衰えが著しかったダップです。
入院はケージ内にとどまっていたため、退院時はオスワリの状態から立ち上がることすら難儀している、そんな感じでした。
必要な量を口にできない
あちらを立てればこちらが立たず的な話なのですが、現状は膵炎を悪化させないことを優先するということで、脂質が少ないフードを。それも胃腸の負担を軽減するためにウェットな状態で(缶詰かドライフードならふやかした状態で)与えるよう、退院時に指示されました。
退院時はそこそこそうしたフードを口にしていたのですが、それでも嘔吐はときどき起き、やがて指定されたウェットなフードを口にしなくなりました。
とにかく必要な量を口にしなければ、どんどんと痩せ衰えていくのみです。
口にするものを探すしかありません。
半生のフード、スナック類、ササミやレバーを湯がいたもの、気が向くとよく食べるのが硬いままのドライフード。しかしそれらも口にしたりしなかったり。
脱水に対する配慮も必要に
2月の後半からは、軽い脱水も続いているということで、日々点滴で水分を体に入れていくことも必要と判断されました。
ただ足腰の衰えのことを考えると、入院はさせたくはありません。
一応、家での皮下点滴を行うということで、様子を見ることとなりました。
食事の方もとにかく必要な量を与えるために、脂質の低いドライフードを流動食状にして、シリンジで口の中に入れ込む方法を取ることにしました。
この与え方をするようになってから、嘔吐も以前のようには見せなくなりました。
必要な量の食事、水分が取れているのでしょう。体重は少しずつですが元に戻ってきています。
人間なら80歳代後半、といったところのダップです。
「がんばれ!おじいいちゃん‼」
日々何回もそう励ましている、今日この頃なのです。
西川文二氏 プロフィール
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