犬が好き
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不登校、引きこもり……悩みを抱えた若者たちが保護犬と出会った
悩みを抱えた若者と保護犬が、ともに幸せになるための施設
この活動をキドックスでは、「シェルター部」と呼び、毎週火曜日から金曜日の4日間行っています。毎朝6、7名の青少年が通いで訪れ、キドックスに保護されている保護犬のお世話、トレーニングをして、最終的には新しい家族への譲渡までを担当します。
「ここでは、悩みを抱えた青少年が主体的に自分の人生を生きていけること、そして、犬が人間社会の中で幸せに生きていけること、2つのことを目指しています」と語る代表理事の上山琴美さんは、20代後半でこの施設を創設しました。
愛犬の死と親友が非行に走ったことが転機に
「同じ環境で育ってきた友人が、急に変わってしまってショックだったのと同時に『人はなぜ変わるのか?』という部分にとても興味がわいたんです」と語る上山さん。その後、犯罪心理などの勉強を始め、大学では教育学、心理学を学び、ボランティアで非行や引きこもりなどの悩みを抱える青少年の支援活動に参加しました。
「そんなとき、偶然テレビで、アメリカのオレゴン州にある少年院で実施されている『プロジェクト・プーチ』という更生プログラムを知ったんです」
次回は、キドックスの活動にも大きな影響を与えた、「プロジェクト・プーチ」についてご紹介します。
※各情報は2019年10月30日現在の情報です
出典/「いぬのきもち」2020年2月号『犬のために何ができるのだろうか』
写真/尾﨑たまき
取材・文/袴 もな
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