犬と暮らす
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犬が歯ブラシを噛む!歯ぐきから出血!やりがちNG歯みがきに動物歯科医がアドバイスします
また、なんとなく磨いたつもりでも、実はケアがちゃんとできていないということも!
ここでは、飼い主さんがやりがちな愛犬の歯磨きNGケアを、動物歯科医のアドバイスとともにご紹介します!
教えてくれたのは……石田陽子先生
ケース1.歯ブラシを嫌がる!
愛犬にとって「歯ブラシ=おいしいもの」と覚えてもらうためにも、チキン味など、愛犬が好きな味の犬用歯みがきペーストを活用します。まずは指を使ってたっぷりのペーストを歯に塗り、できるようになったら歯ブラシで歯に当てるように塗ります。
これを繰り返せば「歯ブラシ=おいしいものを塗ってくれる」と愛犬が覚えやすくなりますので、徐々に慣れさせていきましょう。
ケース2.歯ブラシをおもちゃだと思って噛む!
人であれば、歯みがきの必要性は幼いころから教えられて身に着けているものですが、犬には歯みがきの意味を理解することは難しいもの。
渡されたものは噛んでしまって当然ですから、歯ブラシを離さないようにしましょう。
ケース1でご紹介したコツを応用し、上の歯の外側を狙ってペーストを塗り、塗ったらすぐにブラシを口から出すとよいでしょう。コツをつかむまで根気よく続けてみて。
ケース3.歯みがきシートがうまく使えない!
歯みがきシートは、歯ブラシに移行するステップとして活用するとよいでしょう。
シートを使うときはこする方向に要注意。適切な歯周ケアの基本はブラッシングです。
初めのうちに、指で歯をこすることに慣れさせる練習用としてシートを活用するとよいでしょう。使う際は、歯周ポケットや歯間に汚れを押し込まないように、根元から先端に向かって一本一本つまむように動かすのがポイントです。
ケース4.歯ぐきから血が出る!
歯をみがいているつもりで歯ぐきをこすっているケースや、すでに歯周病になっていて出血しやすくなっていることも考えられます。頻繁に出血するようなら、一度動物病院を受診することをおすすめします。
人の歯みがきと同様に、ゴシゴシこするのではなく、やさしくなでる程度の力加減が正解。歯垢がたまりやすい歯と歯ぐきの境目部分を意識してみがくようにしましょう。
飼い主さんが気構えず、リラックスして行うことも大事です。鉛筆を持つように、親指、人さし指、中指の3本で歯ブラシを持ち、強く握らないように注意するといいですよ!
正しいみがき方で病気知らずの白い歯に♡
人は約3週間かけて歯垢が歯石化するのに対して、犬の歯についた歯垢はたった3日で歯石になってしまいます。
歯垢はブラッシングで取れますが、すでについてしまった歯石は歯科器具を使わないと取れません。だからこそ、おうちでできる毎日の歯みがきはとっても大事!
今回ご紹介したコツを意識して、愛犬の歯をピカピカにキープしてあげてくださいね。
参考/愛犬との暮らしをもっと楽しむ『いぬのきもち』2021年6月号「飼い主さんの失敗に学ぶデンタルケアGUIDE」特集(監修:石田陽子先生)
イラスト/福田玲子
構成・文/ヨシノキヨミ
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