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犬も骨が弱くなる?「犬の骨粗しょう症」の原因と予防方法は
今回は、いぬのきもち獣医師相談室の先生に、犬の骨粗しょう症について話を聞いきました。
犬の骨粗しょう症の原因
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「犬の骨粗しょう症は、体の中に骨を作る成分が不足したり、バランスが悪くなることで、骨が弱くなってしまうことをいい、これによって犬の骨折が起こりやすくなります。
他にも、日光を浴びることが少ないことや運動不足によっても骨が弱くなることがあります。」
骨粗しょう症になりやすい犬の特徴
獣医師:
「犬の骨粗しょう症は、慢性腎不全でリンの数値に高値がみられる犬に多い傾向があります。犬種での差は特に感じません。
若いコであっても栄養バランスの悪い食事は骨をもろくします。このため、特に手作り食を必要とするコは、カルシウムを食事に添加しないと欠乏症になる可能性もあります。
また、トッピングとしてお肉類を与えている場合も、与えすぎるとリンが増えて栄養バランスが悪くなり、骨粗しょう症につながるため注意が必要です。」
骨粗しょう症の症状
獣医師:
「おそらく、飼い主さんは愛犬の骨粗しょう症の症状に気づかないと思います。
日頃の観察による発見ではなく、ある日突然骨が薄くなっていた、骨折した、レントゲン検査から骨の薄いことに気がつくことができたというケースが一般的です。」
骨粗しょう症にならないためにできること
獣医師:
「早期発見のためにも骨折を起こさないためにも、まずは定期的な健康診断を受けることが大切です。そして、そのコにあった運動や散歩、食事管理を行いましょう。
食事が手作り食の場合は、栄養バランスを崩さないためにも、知識のある獣医師に診てもらうようにしてください。」
骨粗しょう症によって骨が弱くなっていたことで、愛犬が突然の骨折を起こす前に、日々の健康管理や食事管理、定期的な健康診断を受けることが大事ですね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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