犬と暮らす
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ソファから飛び降りただけでも折れる!? 若い犬でも注意すべき犬の骨折
犬の骨格は幼少期や成長期にたくさん運動することでつくられ、その成長は生後11カ月でいったん止まるといわれていますが、成長途中の犬や、幼少期にあまり運動をしなかった犬では強い骨格と筋肉が育たず、ちょっとした衝撃でも折れやすくなってしまうことがあります。
犬の骨は竹串ぐらいの細さしかない!?
とくに小型犬の骨は非常に細く、割りばしや竹串ほどの細さしかない場合もあります。
ソファや階段などの高いところから飛び降りる、飼い主さんが抱いているときに落としてしまう、誤ってドアにしっぽを挟んでしまうなどで折れることも。
トイ・プードル、ポメラニアン、パピヨン、チワワをはじめとした小型犬は要注意です。また、イタリアン・グレーハウンドやウィペット、やせぎみの犬のほか、骨が成長途中の若い犬も折れやすいので、油断しないほうがよいでしょう。
骨折チェックリスト
□ 急に悲鳴を上げた
□ 足を触ると嫌がる
□ 歩き方に違和感がある
□ 急に歩かなくなった
□ 床につけない足がある
骨折すると、犬は足を床につけられなくなったり、痛みのために動かなくなってしまうことがあります。当てはまるものがひとつでもあれば、もしかすると骨折しているかもしれません。
折れたら外科手術で治療を行うことも
2週間から1カ月ごとなどにエックス線検査でくっつき具合を確認し、骨がくっついたあとは再度手術を行って、入れたプレートを抜きます。ただし細い骨の犬の場合は、また骨折しないように、あえてプレートを入れたままにしておく場合もあります。
外科手術となると、愛犬の体には大きな負担がかかりますので、普段から骨折しないように予防することが大切です。人ではなんということもない高さでも、成長途中の若い犬では高低差が大きくなるため、骨に強い衝撃を与えます。
犬の体高より高い場所への上り下りをさせるのは避けましょう。
また、抱っこしているときに愛犬を落としてしまうと、大ケガにつながるだけでなく、信頼関係を損なう場合も。両手でしっかり抱える、首輪に指をかけておくなど、十分に注意しましょう。
足腰のトラブルから愛犬を守るには?
滑りにくい環境で足腰を守ろう
十分な栄養で強い骨格に育てる
たくさん運動させて足腰を鍛える
参考/初めて飼い主さんのための『いぬのきもち』2019年9月号「若い犬こそ気をつけたい 3大足腰の病気・ケガ」特集(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生)
撮影/尾﨑たまき
イラスト/macco
撮影協力/HONDEHOK
文/影山エマ
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