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ひと口大の果物をあげるのはNG? 犬に「やってはいけない」お世話5選
愛犬の心と体の健康のために欠かせない日々のお世話。しかし、お世話のやり方によっては、愛犬の健康を損ねるおそれもあるので注意が必要です。
今回は、飼い主さんが「お世話中にやってはいけない行動」を5つご紹介しますので、ふだんの行動を振り返り、危険なお世話をしていないかチェックしてみましょう。
ひと口大の果物を与える
犬に果物を与える際は、与えるサイズに注意が必要です。「ひと口大なら大丈夫かな」と思いがちですが、実はNG。
実際に、ひと口大の果物を与えられた犬が、噛まずに飲み込んで窒息死した事例がありました。果物を与える際は、小さく切るかすりおろすかして、適量を与えるようにしてください。
かたすぎるおやつを与える
動物の骨・角・ひづめなど、かたすぎるタイプのおやつは、犬が噛むときに歯が割れたり、折れたりすることがあります。
歯が折れて神経に達してしまった場合は、手術で神経を抜いたり、抜歯したりする必要が出てくることが。また、歯が折れなかったとしても、噛まずに丸飲みして喉に詰まらせてしまった例もみられます。
かたすぎるおやつは与えないほうが無難といえるでしょう。
高い高い抱っこをしたり、縦に抱きかかえたりする
犬の両脇を抱えて「高い高い」をするように抱っこしたり、胴体に腕を回して縦に抱っこしたりするなど、犬にとって無理な体勢で抱くのはNG。犬が嫌がって暴れるおそれがあり、その際に犬が落下し、骨折させてしまうことがあります。
特に、年配のかたや子どもなどが抱っこしているときに、落下・骨折させるケースが多いので、注意が必要です。
毛玉を引っ張りながら、毛玉をハサミで切る
犬の体に毛玉ができた際、毛玉をひっぱりながらハサミで切ろうとして、間違って皮膚ごと切り落としてしまう事故が少なくありません。傷が深ければ、縫合手術をしなければならないこともあります。
犬のヘアカットに自身がなければ、トリミングサロンなどでプロに任せるのが安心です。
垂れ耳犬の耳先をゴムなどで縛る
耳が垂れているタイプの犬種は、耳が汚れないように・耳の中が蒸れないように・かわいいからなどの理由で、耳の先をゴムなどで縛る飼い主さんがいます。
しかし、その際に皮膚も一緒に縛ってしまうと、その部分が徐々に壊死してしまうことがあるため、非常に危険です。壊死した皮膚は元に戻らず、最終的には脱落してしまうので、特別な事情がない限り、耳先を縛るのは避けたほうが賢明です。
よかれと思ってしたお世話が、愛犬を危険にさらすことになってしまうのは、飼い主さんとしても辛いですよね。愛犬にとって何が必要か、今のお世話にはどういうリスクがあるのかなどに気を配り、愛犬が快適に生活できるよう心がけましょう。
参考/「いぬのきもち」2021年8月号『愛犬にキケンをもたらす! 飼い主さんのそれやっちゃダメ行動』(監修:フジタ動物病院副院長 獣医師 戸野倉雅美先生、フジタ動物病院「グルーミングガーデン」トリマー 佐藤亜也子さん、英国APDT認定ペットドッグトレーナー 獣医師 Canine Relationz主宰 藤本聖香先生)
文/higarina
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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