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獣医師に聞いた、自宅で簡単にできる愛犬の健康チェックポイント
いぬのきもち獣医師相談室の先生に、自宅で簡単にできる「犬の体のチェック方法」について話を聞きました。
犬の体を観察する習慣が病気の早期発見につながる
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「愛犬の健康チェックを毎日行うことで、いち早く異変に気がつくことができます。病気の場合、異変に早く気がつくことで治癒率や予後に差が出ます。
愛犬の病気の予兆に一番早く気が付けるのは、獣医師ではなく飼い主さんです。」
自宅で簡単にできる愛犬の健康チェックのポイント
獣医師:
「頭から足の先まで、犬の体に優しく触れて順番にみていきます。このとき、触らせてくれない場所を作らないようにしましょう。
嫌がる場所は一気にチェックせず、その日は数カ所だけにしたりご褒美を使うなど、工夫するとよいです。」
頭部のチェック方法
- 目:目ヤニ、赤み、瞬き、開き具合
- 鼻:鼻汁、鼻音、乾き
- 口:舌、歯茎の色や歯の状態
- 耳:耳アカ、かゆみはないか
- 首:脱毛、赤み、痒がり、皮膚の状態
口のチェックは、歯を触ることができると歯磨きもスムーズにできるようになります。
耳のチェックは、耳を触って中をのぞく他にも、耳の後ろや耳周りの皮膚に赤みなどないかをチェックしましょう。首輪をつけている場合は外して確認します。
背中のチェック方法
お尻と尻尾のチェック方法
足のチェック方法
- 爪:割れ、伸び具合を確認
- 指間:赤み、かゆみ、べたつき、できものはないか
足を引きずったり痛がる部分はないか、歩き方もチェックします。足先を執拗に舐めていないかも観察しましょう。
排泄物のチェック方法
- 尿:いつもの尿の量や回数、色、ニオイを把握しておくと、病気のときに早く気が付くことができます。愛犬が排泄する時間がわかっていると、尿検査が必要なときに用意しやすいです。
尿が1日出ない、回数がとても多い、色がおかしい、トイレに何度も行くのにおしっこが出ないなどの場合は、尿を入れ物に採って早めに受診しましょう。
- 便:いつものニオイや色、形、硬さ、回数をチェックしておき、下痢が1日以上続いたり、便秘(数日出ていない)の場合は、便を採って受診しましょう。
一番近くにいる飼い主さんが愛犬の異変にすぐ気づけるよう、観察するポイントを知っておくと安心ですね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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