犬と暮らす
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「シニア犬と暮らす心構え」愛犬の老いに寄り添おう
いぬのきもち獣医師相談室の先生に「シニア犬と暮らす心構え」について聞きました。
シニア期を迎えた犬にみられる体の変化
- 体の痛みから散歩を嫌がる。または、ゆっくりでも動きたい気持ちが強くなる
- 寝ている時間が多いため、体内時計が狂って夜鳴きがはじまる
- 運動不足による食欲不振や便秘などで、排泄に時間がかかる
- 思うように動けず、イライラする仕草や大きな鳴き声を出す
- わがままや甘えが出る、一人になりたい時間が増える
体の変化を老化だと決めつけないことも大切
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「シニア期になると徐々に老化現象がはじまるため、今までと違う様子も年のせいかな?と思いがちですが、病気が隠れている場合もあります。
例えば、内分泌系の病気のクッシング症候群と甲状腺機能低下症は、症状が似ていたり併発することもある病気で、寝てばかり/元気がない/肥満/脱毛/色素沈着など、シニア期に老化で起こりやすい症状が特徴です。
他にも、年齢とともに心臓や腎臓、肝臓などの状態が悪くなることもあります。
シニア期を迎えたら年に2回の健康診断受け、気になる変化があれば迷わず病院を受診しましょう。」
獣医師が伝えたい「シニア犬と暮らす心構え」
獣医師:
「愛犬の老化や今までと違う状況に飼い主さんは戸惑うかもしれません。
しかし、長生きする犬が増え、今や犬の一生の半分以上はシニア期です。
このため、シニア期を迎えた愛犬といかに楽しく、穏やかに過ごしていくのかを若い頃から考え、準備をしておくことが大切です。
愛犬の「老いる」姿を見るのがつらいと感じる方もいるかもしれませんが、犬の1年は人の4年に相当するともいわれます。愛犬の方が先に老いることは避けられません。
悲しみではなく、今できていることに目を向けたり、老いを受け入れ、残された日々をどう楽しく過ごして最期を迎えるかなど、気持ちの準備をしておくことも大切です。」
愛犬も自分の老いを感じているはずです。シニアに犬に対してしっかり様子を見守りながら愛情をもって接することを心がけたいですね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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