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意外と知らない! 愛犬への”ごほうびおやつの与え方・誘導の仕方”とは?

犬との暮らしで欠かせないしつけトレーニング。
「基本的すぎて今さら聞けない」「正しいやり方がよくわからない」、そんなしつけこそ、正しい方法を実践すれば、もっと愛犬との生活が楽しくなります。
今回は、ごほうびおやつの与え方、誘導の仕方、おもちゃの上手な使い方について日本動物病院協会認定家庭犬インストラクター 荒井隆嘉先生(犬のしつけ教室DOGLY 代表)がレクチャーします。
撮影/佐藤正之

ごほうびおやつのは3秒以内に与えられるように準備

「オスワリ」など、指示しつけのごほうびとしてのおやつは、3秒以内にほめて与えます。スムーズにできるよう、腰につるタイプのおやつポーチなどを用意して、あらかじめ入れておくのがポイントです。

1.指示を出す前におやつをポーチから取り出す

おやつポーチに使う分のおやつを入れて腰に装着。指示を出す前に1回分のおやつをあらかじめ手に握っておきます。

2.おやつを持ったまま指示を出す

おやつを握って「オスワリ」などの指示を出します。初めはニオイをかがせながら手を上げて誘導してもOK。
撮影/佐藤正之

3.できたら3秒以内に与える

愛犬が指示に応えたらすぐに「イイコ!」など短い言葉でほめ、同時に手に握ったおやつを、愛犬のあごの下から近づけて与えます。
撮影/佐藤正之

誘導は姿勢を低くするのがコツ

手に握ったおやつのニオイをかがせて、犬の動きをコントロールすることを「誘導」といいます。愛犬の体高に合わせて姿勢を変えるとうまくいきます。

1.愛犬の顔の前におやつを握った手を出す

よくニオイがかげるよう、おやつを握り込んだこぶしを愛犬の鼻先に密着させます。
ニオイがよくするよう5、6粒握る(撮影/佐藤正之)

2.姿勢を低くキープしてゆっくりと手を動かす

腰を落として姿勢を低くしたまま、愛犬の鼻先につけた手を誘導したい方向にゆっくり動かします。
撮影/佐藤正之

3.中腰のまま腕を回して誘導する

そのままの姿勢で、大きく回すように手を動かします。愛犬が手から離れずについてきたら誘導成功。

ロープおもちゃは動かして愛犬を楽しませて

ロープおもちゃは、まるで生きているかのように動かして狩猟本能を刺激するのがポイント。動かし方を工夫して「獲物感」を演出しましょう。

1.少し離れた場所にサッと出す

ロープおもちゃを小刻みに動かし気を引きます。おもちゃが小さすぎると手をあま噛みされやすいので注意。

2.生きているかのように不規則に動かす

大きく動かして止める、小刻みに振るなど不規則に動かすことで、愛犬の狩猟本能を刺激します。

3.くわえても動きを止めずに引っ張りっこ

愛犬がおもちゃをくわえたら、ブンブン振り回すように動かします。犬は獲物を仕留めているような感覚になれます。
撮影/佐藤正之

ゴム製知育おもちゃは愛犬が取り出しにくいように入れる

中に食べ物を入れて犬に与える、ゴム製知育おもちゃ。どうしたら食べられるのか、愛犬に考えさせることが大事なので、あえて取りにくいように入れましょう。飼い主さんが愛犬をかまえないときなどの、いい遊びになります。

1.愛犬に知育おもちゃとおやつを見せる

中に食べ物が入っていることを認識させるため、目の前でフードやおやつを知育おもちゃに入れます。
撮影/佐藤正之

2.フードが出ないよう開口部にフタをする

薄いジャーキーなどを使い、中のフードが出ないようおもちゃの口をふさぎます。

3.おもちゃを置いて静かに離れる

愛犬の目の前に知育おもちゃを置きます。愛犬が気をとられて遊び始めた隙に、その場を離れます。

※歯が摩耗したり、かじり取ったかけらを飲み込むなどの恐れがあるので、ゴム製知育おもちゃを長時間犬に与えっぱなしにするのはやめましょう。
撮影/佐藤正之
一見当たり前に思える基本のしつけをしっかり押さえておけば、愛犬に合わせてやり方をアレンジすることもできます。できるところから少しずつ暮らしに取り入れてみましょう。
参考/「いぬのきもち」2020年1月号『はじめての愛犬のしつけ・お世話 基本のき 18』(監修:犬のしつけ教室DOGLY 代表。日本動物病院協会認定家庭犬インストラクター 荒井隆嘉先生)
撮影/佐藤正之
文/sato
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