季節の変わり目には、免疫力を高めて病気に負けないカラダを目指しましょう。
この記事では、犬の免疫力アップに重要な4つの習慣「食事」「睡眠」「運動」「ストレスケア」について、日々のお世話で意識すべきポイントをご紹介します。獣医師の高橋俊一先生にお話を伺いました。
免疫力アップのための「食事」
食事は体をつくる重要な要素です。栄養バランスが崩れてしまうと、免疫力低下の原因に。愛犬が必要な栄養素をきちんととれているか、まずは食生活を見直してみましょう。
年齢・体質に合ったフードを与える
年齢によって犬の体が必要とする栄養バランスやカロリーは異なります。体に必要な栄養素を過不足なくとり免疫力を維持するためにも、愛犬の年齢や体質に合ったフードを与えましょう。
おやつの与えすぎに要注意
おやつを与えすぎてフードの摂取量が減ると、愛犬の体に必要な栄養素が不足するおそれが。また、おやつの食べすぎは肥満を招き、病気のリスクを高める可能性がありますので、十分注意してください。
アレルギー検査を受け、体に害のあるものを避ける
体が有害(アレルゲン)だと認識したものを摂取し続けると、免疫機能が過剰反応してアレルギーを発症する場合も。アレルギー検査を受けて愛犬の体が反応しがちなアレルゲンを知っておけば、事前に避けることができ、免疫バランスの維持に役立ちます。
免疫力アップのための「睡眠」
睡眠不足になると自律神経のバランスが崩れ、免疫力低下の原因に。愛犬が質のよい睡眠をとれているか、生活環境を見直してみましょう。
ベッドは隙間風などが当たらない場所に
犬はちょっとした物音などでも起きやすく、眠りの浅い動物です。隙間風が入ったり、エアコンの風が直接当たったりするような場所だと、感触や音を気にして眠れないことも。愛犬のベッドはそうした場所を避けて置くようにしましょう。
愛犬が過ごす部屋の気温・湿度を管理して
部屋の気温や湿度は睡眠の質に大きく影響します。犬はあらゆる場所で睡眠をとるので、リビングや通路など愛犬が過ごす部屋には温湿度計を設置するとよいでしょう。
免疫力アップのための「運動」
免疫力の維持には、運動が欠かせません。適切な運動量をキープして、代謝機能を整えましょう。
散歩は時間より「質」を重視
愛犬の運動不足を解消するには、時間よりも「質」を意識して散歩をしましょう。散歩コースの中に坂道ダッシュや階段の上り下りを取り入れるだけでも負荷がほどよく上がり、筋力増加が期待できます。
森林浴でリフレッシュするのも◎
森林浴には緊張感をほぐし、リラックスさせることで免疫力を維持する効果があるといわれています。ときには愛犬と森の中を歩く機会を作り、運動不足解消&心のリフレッシュをするのもよいでしょう。
免疫力アップのための「ストレスケア」
ストレスは免疫力に大きな影響を及ぼします。飼い主さんが愛犬の心に寄り添ってあげることこそ、健康長寿の秘訣といえるでしょう。
毎日5分「握手」でふれあいタイムを
愛犬の心の安定には、ふれあいが不可欠です。そこで、肉球マッサージをするようにして愛犬と「握手」する時間を毎日5分設けてみましょう。触れられて愛犬がうれしくなるうえ、肉球のツボが刺激されることでリラックス効果も期待できます。
愛犬が安心できる「安全地帯」を用意する
愛犬が落ち着いて体を休められる場所の確保も、心の安定に欠かせません。人の行き来が少なく快適に過ごせる部屋の隅に専用のハウスを用意して、「安全地帯」を作ってあげましょう。
免疫力アップには、日々の積み重ねが大切です。生活習慣を見直して、体調を崩しがちな季節の変わり目を元気に乗り切りましょう!
参考/「いぬのきもち」2021年7月号『免疫の力で体も心もイキイキ♡免疫力がモノをいう!愛犬のカラダの整え方』(監修:湘北どうぶつ次世代医療センターファミリーアニマルホスピタル高橋動物病院院長 「免疫力UP専門外来」主任獣医師 高橋俊一先生)
文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。