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犬は人の言葉をどのくらい理解している?もっと通じ合うには?疑問を解説

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「犬は人の言葉をわかっているかも……」と思うときがありませんか? いっしょに暮らしている犬が言葉を理解していたとしたらうれしいですよね。今回は、犬が人の言葉をどのレベルまで、どのように理解しているのかについて触れていきます。

犬も人も同じだった!言葉を処理する脳内メカニズム

Mix(雑種)小型犬のむぎくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
人は会話中に、その言葉の意味とその口調をそれぞれ脳の違う部位で処理し、さらに別の部位でそれらを統合して理解しています。このような言葉に対する反応を、じつは犬も同様にしていたということがハンガリーのエトヴェシュ・ロラーンド大学の実験でわかりました。

実験の結果では、言葉そのものに反応するのは犬の左脳、言葉のイントネーションに反応するのは右脳であること。さらに、おやつがもらえるなどのよいことが起こると反応する脳の報酬領域が活性化するには、「ほめ言葉」を「上機嫌な声」で聞く必要があることもわかりました。

犬が理解できるのは単語レベル

Mix(雑種)小型犬のららちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬は人の言葉をどこまで理解しているのでしょうか。
現在わかっているのは、犬が単語を聞き分けているということです。好例として「〇〇、モッテコイ」をさせるときに、〇〇の写真を見せて適切に反応できることが挙げられます。

赤ちゃんと同じように言葉を学ぶ

砂浜とチワワの快くん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
3才ぐらいの子どもは、「ブーブーだよ」と言うおかあさんの視線の先を見て、おもちゃの自動車を認識し、「ブーブー」という言葉と結びつけて記憶していきます。人はこのように、「視線への追従」と「注意の共有」をすることによって言葉を獲得していきます。そしてそれは、多くの動物もできることです。

なかでも犬はそうした能力が高い傾向があるとわかっており、飼い主さんが「ボール」と言いながらボールのほうを見ると、犬は飼い主さんが見ているボールを注視します。

赤ちゃんが言葉を学ぶのと同じように、犬も言葉を学ぶのですね。

人の行動を観察

柴犬のまるちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
「ママは?」と言うと、犬はママのほうを見るようなことがあります。このように犬が人の名前を覚えるのは、先述した「赤ちゃんの視線への追従」と同様に、犬が人の行動や視線などにたえず注意を向けているからです。

こうした犬の人への関心の高さは、犬が人と共生してきたゆえでしょう。愛おしいですね。

感情をこめて話しかけよう

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのにこちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
人が言葉にこめた感情を犬は理解できるのでしょうか。

犬に言葉をかけるとき、感情をこめたほうが伝わりやすいというアメリカ・ウィスコンシン大学での実験結果があります。たとえば、「マッテ」のような犬の抑制的な行動を指示するときには低い声で、「オイデ」など犬に動的な行動を指示するときには元気で高い声で言ったほうが犬には伝わりやすいのです。
今回は、犬が人の言葉をどのレベルまで、どのように理解しているのかご紹介しました。犬はふだん人の行動や視線などに注意を向けてくれています。飼い主さんも愛犬に伝わりやすい方法で伝えていきたいですね!
参考/「いぬのきもち」2017年3月号『犬が言葉を学ぶ仕組みと、覚えさせ方を解説!犬の言葉の理解力』(監修:帝京科学大学教授・理学博士 藪田慎司先生、帝京科学大学助教・博士 今野晃嗣先生、東京・世田谷のしつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/カガ美五葉
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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