犬と暮らす
UP DATE
心配してくれてるの?犬が飼い主さんに見せるしぐさが愛おしい!
いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生に「犬が飼い主さんを心配して見せるしぐさ」についてお話を聞きました。
犬には人の気持ちがわかるの?
山口先生:
「はい。飼い主さんに元気がないときや、いつもと様子が違うときなど、愛犬がそれを感じ取ることがあります」
――そもそも犬は、人の気持ちを察することができるのでしょうか?
山口先生:
「犬は本来、群れで生活する動物です。群れの中でうまく生活するためには、ほかの犬の様子を感じ取り、ときには配慮する必要があります。このため、いつも一緒に過ごしている家族に対しても、同じように気持ちを察するのでしょう。
しかしどの程度気にするかは個体差があるようで、飼い主さんを心配するしぐさをするコもいれば、われ関せずといった様子のコもいます」
犬が飼い主さんを心配して見せるしぐさとは?
山口先生:
「犬によっては、飼い主さんの顔をのぞき込んだり、心配そうな顔を見せたりすることがあります。また、クンクン鳴く、前足で飼い主さんをかく、遠巻きに見守る、などといった例もあると思います。
感受性が高い犬の中には、元気がなくなったり食欲が落ちてしまったりする犬もいるようです」
こんなに愛おしいしぐさを見せる犬も!
山口先生:
「もともと犬の本能として、傷をなめるなど、体の分泌液をなめることはあると思います。
ただ、飼い主さんが泣く様子はいつも見られる行動ではないので、犬にとっては気になることに加え、前になめてあげたら飼い主さんが良い反応をしてくれたなどの経験から、なめるようになるかもしれません」
――飼い主さんがため息をついたときなどに、じっと見つめてくる犬もいるようです。そういうとき、犬はため息の意味をわかっていて、飼い主さんのことを心配しているのでしょうか?
山口先生:
「先に述べたとおり、犬は群れを作る動物ですから、家族や仲間などの様子を気にすることはあると思います。相手の行動や様子、声色などがいつもと違うと違和感を覚え、気になって心配することはあるかもしれません。
ため息に関しては分かりませんが、いつもと違う行動だととらえて、気にすることもあるかもしれませんね」
愛犬に笑顔を見せてあげよう!
愛犬には笑顔を見せて、安心して過ごせるようにしていきたいですね!
取材・文/朱音
編集/いぬのきもちWeb編集室
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
UP DATE