犬と暮らす
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子犬期にしておくべき健康管理と社会化について獣医師に聞いてみた
いぬのきもち獣医師相談室の先生に「子犬期にしておくべきこと」について聞きました。
子犬期とは?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「子犬期は、犬が成犬になるまでの時期のことをいいます。
小型犬は生後10か月、大型犬以上は生後12カ月頃までですが、超大型犬はこの限りではありません。」
子犬期が犬にとって大事な理由
獣医師:
「犬の成長において、生後半年までがいわゆる社会化期といわれており、この時期に精神面や人・犬との関わりなどの感情の基礎が育っていきます。
この時期に全く社会化がされていない場合、成犬になってから人や周りの犬との関わりが上手くできないなどの問題行動が起こる可能性があります。
社会化は必須ではないものの、噛み癖やケンカなどの問題行動は、社会化不足に原因があるともいわれています。このため、子犬期に積極的にいろいろなところに出かけていくのは、よい経験となるでしょう。
ただし、社会化が十分でなくても、生まれ持った気質で問題が現れないコもいますので、性格に合わせて無理なく行えるとよいですね。」
子犬期の健康管理
獣医師:
「かかりつけの先生に相談し、ワクチン接種やフィラリア、ノミダニ予防を適切な時期にすべて済ませるように計画しましょう。
また、子犬の時期は気がつかないうちに寄生虫感染をしている可能性もあるので、必ず検便を行いましょう。」
子犬期のしつけやコミュニケーション
獣医師:
「しつけは、子犬期に限らず必要なことです。コミュニケーションについては、子犬期は大事な社会化期でもあるため、なるべくいろいろな物や人、犬、などに触れる機会を設けることが重要です。
犬の社会化は、ワクチンの効果が十分出て駆虫などが済んでから行うようにしましょう。他の犬たちと接触してもよい時期は、一般的には3回目の混合ワクチン接種後2週間経過してからがよいとされていますが、時期はかかりつけ医に相談すると安心です。
OKが出れば、パピーパーティーや保育園などを利用するのもよいですね。」
――子犬期に社会化ができなかった場合はどのようにすればよいでしょうか。
獣医師:
「犬のしつけやコミュニケーションに焦りは禁物です。今回お話ししたことを子犬期にできなかったとしても、必要な時期にそのコの性格に合わせて、順番に教えていけば大丈夫です。」
子犬はあっという間に大きくなってしまうもの。子犬期でしかできないことを、たくさん経験させてあげましょう。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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