飼い主さんがよかれと思ってやっているお世話や愛情表現が、実は愛犬に不快な気持ちやストレスを感じさせていたというケースは少なくありません。
そこで今回は、犬がストレスを感じてしまう、間違ったお世話や接し方をご紹介します。
愛犬と過度にふれあう
愛犬と良好な関係を築くためにも、スキンシップをとることは大切です。しかし、何度もなでまわしたりキスをするといった過度なふれあい方や、ゴハン中や就寝中などのタイミングの悪いスキンシップは、かえって愛犬を不快な気持ちにさせるおそれがあります。
愛犬とふれあったり愛情を伝えたりしたいときは、ゴハン中や就寝中を避け、しつけのごほうびとして、ほめたりなでたりするのがおすすめです。
ゴハンを与える時間を決めている
ゴハンを与える時間を決めていると、決まった時間にゴハンが出せなかったときに、犬が不安な気持ちになり、強いストレスを感じるようになってしまうことがあります。
また、ゴハンの時間が近づくと吠えるなどの要求グセがついてしまうことも考えられるので、ゴハンの時間はあえて決めず、ランダムに与えるようにしましょう。
人の食事後におすそわけやごほうびを与える
人の食事がいつ終わるかもわからない状態で長時間オアズケさせられるのは、犬にとって強いストレスになります。
「おやつやおすそわけがもらえるかも!」とムダに期待させないよう、飼い主さんが食事をしているときは、愛犬をハウスに入れておくようにしましょう。
散歩やドッグランで無理にほかの犬にふれあわせる
散歩中に会った犬と無理にふれあわせようとしたり、ドッグランに何度も連れて行ったりするのは、犬の性格によっては強いストレスになります。
愛犬が犬好きな性格をしていないのであれば、無理にほかの犬とふれあわせる必要はありません。
苦手なお手入れを極力しない&一気にすませる
愛犬のためにも苦手なお世話は一気に終わらせたいところですが、犬にとって苦手な時間が延々と続くのは、大きなストレスになります。続けているとお手入れをもっと嫌がり、一切できなくなるおそれも。
愛犬に苦手なお手入れがある場合は、無理に1日で終わらせようとせず、何日間かに小分けにして行うのをおすすめします。
犬が嫌な気持ちやストレスを感じる行動を無理に続けていると、信頼関係が崩れてしまうおそれがあります。愛犬が嫌がるそぶりを見せたら、早めにお世話や接し方を見直すようにしましょう。
参考/「いぬのきもち」2020年2月号『かわいがっているつもりのアノ行動が……じつはストレスになっていた! NO MORE!DOG(ドッグ)ハラスメント』(監修:日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター ジャパンケネルクラブおよび日本警察犬協会公認訓練士 さいたま市動物愛護推進委員 戸田美由紀先生)
文/pigeon
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