犬と暮らす
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犬に鼻毛はないが「鼻くそ」ってつくの? 犬の不思議な生態
では、犬に鼻くそはつくのでしょうか。いぬのきもち獣医師相談室の先生に、「犬に鼻毛がない理由と鼻の機能」について話を聞きました。
犬の鼻の機能は2つある
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「犬の鼻の機能としては、呼吸をすることとニオイを嗅ぐことの2つの役割があります。」
犬に鼻毛は必要ない
獣医師:
「人間の鼻に鼻毛が生える部分のことを鼻前庭といいますが、人と犬ではこの部分の構造が異なります。
鼻前庭は、鼻の頭の皮膚と同じ皮膚になります。このため、人間の場合は鼻の頭に毛が生えているので、鼻の中にも毛が生えています。
犬の場合は鼻の頭に毛が無いので、鼻の中に毛は生えないのです。犬には必要ないから鼻毛がないと考えてよいでしょう。」
――なるほど!犬は鼻の頭も鼻の中も、確かに同じように湿ってツルツルしていますよね。
犬にも鼻くそはつくことがある
獣医師:
「普段ご自身(人間)の鼻にみるような鼻くそが、犬にたまることはありません。
犬には鼻毛がないので、人間のようにゴミをキャッチして鼻くそとしてためるようにはできていないのです。
しかし、犬の鼻の中に鼻くそが全くつかないというわけではなく、犬もカゼをひいたときなどに鼻水がたくさん出ると、鼻の入り口に鼻くそは付着しますし、鼻の中にもたまります。」
犬は鼻毛がなくても異物に対応できる
獣医師:
「その犬が健康であれば、犬の鼻の中に入った小さなゴミは奥に運ばれていき、飲み込むことや口から出ることで処理されます。
もう少し大きなゴミの場合は、犬自身がクシャミをして外に出しますが、さらに大きな異物になるとクシャミをしても外に出すことはできません。」
私たち人間は鼻毛や鼻くそでゴミやホコリを防いでいますが、犬は飲み込んだりクシャミをして防ぐため、鼻毛が必要ないことがわかりました。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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