犬と暮らす
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意外と知らない「犬のおやつの正しい与え方」 クッキーやジャーキーは?
しつけや写真・動画撮影などの場面でも、愛犬の好物のおやつは役立ってくれます。愛犬の健康維持のためには、主食の総合栄養食があればいいとはいえ、愛犬との生活を幸せにするためにも、おやつの存在は意外に大事。
すこやかな体を保つために、愛犬へ1日に与えていいおやつの量も知っておきましょう。獣医師の高﨑一哉先生(高円寺アニマルクリニック院長)にお話を伺いました。
1日に与えていいおやつの量って?
※1日のフードの量は、成犬用フードの平均的な量です。1日のおやつの量は体重により異なるため、1日に与えるフードの10%を目安に計算し、その分を引いた量のフードを与えてください。
※掲載している1日分の量は、そのおやつ1種類のみを与える場合の量です。2、3種類を与える場合は、合計の量が主食のフードの10%を超えないように気をつけましょう。
超小型犬(体重2kg未満)の場合
■1日のフード量:約50g
■1日のおやつの量:約5g(体重2kgの場合)
小型犬(体重2kg~10kg未満)の場合
■1日のフード量:約80g
■1日のおやつの量:約8g(体重5kgの場合)
中型犬(体重10kg~25kg未満)の場合
■1日のフード量:約150g
■1日のおやつの量:約15g(体重10kgの場合)
大型犬(体重25kg以上)の場合
■1日のフード量:約310g
■1日のおやつの量:約31g(体重25kgの場合)
おやつ別 おすすめシーンと与え方のポイント
【クッキー】
・指示しつけの初期段階で何回もほめて覚えさせたいとき
・犬用ミルクなどでふやかして食欲がないときに少量食べさせる など
■与え方のポイント
・胃の中でふくらみやすいので、小さくして少しずつ与える
・スムーズに消化できるよう、水もいっしょに与える
【ドライさつまいも】
・低カロリーでも満足感があるので、愛犬をダイエットさせたいとき
・彩りを生かし、特別な日の愛犬用ケーキの飾りに使いたいとき など
■与え方のポイント
・まるごと与えずに小さくして与える
・シニア犬の場合は、一度煮てやわらかくしても
【チーズ】
・飲ませにくい錠剤などの薬を飲ませたいとき(チーズに包む)
・苦手なお手入れ中、ゴム製おもちゃなどに詰めておやつに集中させたいとき など
■与え方のポイント
・まるごと与えずに、少量ずつちぎって与える
・人用は塩分が高いので、必ず犬用チーズを選んで与える
【ジャーキー】
・散歩中や外出先でとくに苦手な場所を歩かせたいとき
・アイコンタクトなど、集中したいしつけのとき など
■与え方のポイント
・やや消化しづらいので、小さくちぎって少量ずつ与えて回数で満足感アップ
・塩分が高めなので、1日分をちぎって容器に入れておき、与えすぎに注意
写真/殿村忠博、尾﨑たまき、佐藤正之
文/sato
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