犬と暮らす
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犬の歯は何本?「犬の歯の役割」を獣医師に聞いてみた
いぬのきもち獣医師相談室の先生に「犬の歯の本数」について話を聞きました。
歯の本数は子犬と成犬で違う
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「子犬では切歯12本、犬歯4本、前臼歯12本、後臼歯0本、合計28本の乳歯があり、成犬では切歯12本、犬歯4本、前臼歯16本、後臼歯10本(永久歯の後臼歯のみ上顎4本、下顎6本)、合計42本の永久歯があります。」
犬の乳歯は生後4カ月頃から生え変わる
獣医師:
「犬の永久歯は生後4カ月過ぎから生え始め、生後6~7カ月ごろには生え変わります。
犬が抜けた乳歯を飲み込んでしまう心配をされる方もいるようですが、犬が乳歯を飲み込んでもきちんと排泄物とともに排泄されるので大丈夫です。」
犬の歯にはそれぞれ役割がある
獣医師:
「犬の歯の種類は切歯、犬歯、臼歯に分けられます。
前歯を構成する切歯は獲物を掴み、鋭い犬歯は獲物をしとめ、のこぎり状の前臼歯は食べ物を丸のみできる大きさに噛み、後臼歯で骨や食物を砕く役割があります。」
歯が少ない欠歯や歯が多い過剰歯のケースもある
獣医師:
「本来あるべき永久歯の本数がない場合を欠歯といい、多い場合は過剰歯といいます。
欠歯の場合は、特に治療を行う必要はありません。過剰歯の場合は、噛み合わせに問題がないようであれば経過観察を行いますが、他の歯に問題を起こしたり口の粘膜に当たるなどのケースでは抜歯を行うことがあります。
また、過剰歯に似た状態として、乳歯がうまく抜けきらずに残り、永久歯とともに生えている乳歯遺残という状況もあります。
乳歯遺残では、不正咬合の原因になったり永久歯と乳歯の間に歯垢がついて歯周病になりやすくなるため、乳歯を抜歯する治療を行います。」
愛犬の口の中をチェックするのは難しいかもしれませんが、歯磨きをする際に歯の本数を数えてみてはいかがでしょうか。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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