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犬の体に汚れがたまる原因は? 清潔を保つためのお手入れで“気を付けること”|解説
この記事では、犬の体に汚れが蓄積してしまう原因や影響について、いぬのきもち獣医師相談室の獣医師が解説します。
犬の体や被毛に汚れがたまる原因は?
「トリミングやシャンプーだけではなく、ブラッシングなどのお手入れが不足していると、毛に絡まった抜け毛などが毛玉になったり、またその毛玉にフケや皮脂が付着してとどまり、徐々に汚れてしまうことがあります。
また、皮膚炎など皮膚の不調によって皮脂が出やすくなる場合があり、そういった際には過剰に分泌された皮脂によって、被毛のべたつきやニオイなどがいつも以上に強くなるケースもあります」
体が汚れて不潔になっているときの犬への影響は?
「体が汚れたり、皮脂がたまったりすることで、さらに被毛が絡まりやすくなることがあります。被毛が絡まると通気が悪くなって皮膚が蒸れやすくなるため、その影響で皮膚トラブルを起こす場合があります」
犬の体を清潔に保つために必要なケアは?
「家でしていただきたいお手入れは、毎日のブラッシングです。抜けた毛が生えている被毛の間に残らないよう、ブラッシングで取り除いてあげることで、被毛や皮膚の状態を良く保ちます。皮膚の血行促進の効果も期待できます。
さらにブラッシングの後に、蒸しタオルで毛の流れに沿って拭いてあげると、毛の汚れを取り除くのに役立ちます」
トリミングやシャンプーの頻度の目安は?
「トリミングは、愛犬の被毛の質や長さなどに応じて、それぞれ加減をしていただくのが望ましいです。
特に被毛が長く伸びる犬種の場合は、目周りの被毛が目に入らないようにカットしたり、肉球周りの毛が伸びすぎる前に定期的にカットしたりして、管理してあげましょう。
シャンプーは、おおよそ1カ月に一回程度の間隔で実施するのが一般的ですが、実際には愛犬の皮脂の状態に合わせ、皮膚がかさつくようなら間隔をさらに空けるなどの加減をするとよいでしょう」
「よくないケースもあります。あまり頻繁にシャンプーをしすぎるのは、かえって皮膚の状態を悪くしてしまうことがあります。
もしも1カ月を待たずに、皮膚や被毛のべたつきや汚れが気になるなどの症状がある際には、まずかかりつけの動物病院で皮膚トラブルがないかを診てもらい、その際にシャンプーの間隔についても相談をしていただくとよいでしょう」
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/柴田おまめ
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