犬と暮らす
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犬に与えると危険な「NG食材リスト」 命に関わる場合も 注意点を解説
【NG食材その1】野菜類
赤血球を破壊して最悪の場合、死に至ることも。玉ねぎ、長ねぎが含まれる調理品にも注意。
《にら》
赤血球を破壊して、貧血、下痢、嘔吐の原因に。最悪の場合、死に至ることも。
《にんにく》
ヒガンバナ科の食べ物で、下痢や嘔吐の原因になります。
《アボカド》
果肉や皮に中毒性のある成分が含まれ、嘔吐や下痢の原因に。
《ごぼう》
食物繊維が多く、アクも強いので、犬には不向きな食材です。
【NG食材その2】果物類
腎不全や下痢などを引き起こした中毒報告が。干しぶどうも×。
《レモン・グレープフルーツ(外皮をむかずに与える柑橘類)》
外皮部分に嘔吐・下痢の原因になる中毒成分が含まれています。
《いちじく》
皮や葉、果肉に中毒性のある成分を含み、口内の炎症や嘔吐の原因に。
《ドライフルーツ》
糖分が多いうえ、食物繊維も多いので、軟便や下痢の原因に。
【NG食材その3】肉・魚介・海藻類
調理する過程で油分、塩分、調味料などを多く含むうえ、ハンバーグには中毒性のある玉ねぎが入っていたり、フライドチキンは骨が刺さる危険もあるので与えないで。
《ハム・ソーセージ・ベーコン》
肉の加工食品は塩分が多く、さまざまな調味料も使われています。さらには脂肪も多く含まれるため、犬にとっては少量でも高カロリーに。与えないようにしましょう。
《貝類》
貝類はすべて消化が悪く、下痢や嘔吐の原因に。また、あわび、とこぶし、さざえなどの内臓には中毒成分が含まれていることがあり、光線過敏症を招くおそれも。絶対に与えないで。
《いか・たこ・えび・かに》
犬にとってはどれも消化の悪い食材。また、食べ慣れないため、嘔吐や下痢を引き起こすことも。えびは殻の誤食も心配なので、すべて与えないようにしましょう。
《わかめ》
犬にとっては食物繊維が多すぎて、消化しきれずにそのまま便に出てくることも。
《缶詰・びん詰》
ツナ缶、コンビーフ、鮭フレークなどの缶詰・びん詰の加工品は、油分、塩分が多いので与えないで。また、水煮缶にも塩分を多く含むものがあるので、与えないほうがよいでしょう。
【NG食材その4】主食
餅の成分はもち米なので中毒性はありませんが、犬は飲み込んで食べる習性があるので、のどに詰まる危険があります。与えないで。
《菓子パン》
クリームやジャムなどが入った菓子パンは、糖分が高く、カロリーも非常に高いです。また、犬にとって有害なチョコやココアを含むものもあるので与えないで。
《調理パン》
サンドイッチやハンバーガーなどの調理パンは、具材に犬にとって有害な玉ねぎやソースが使われていることもあるので与えないで。
《チョコレート・ココアが入ったもの》
チョコレートやココアに含まれるテオブロミンという成分に中毒性が。嘔吐やけいれん、発熱、心不全などを招き、最悪の場合、死に至ることもあるので絶対に与えないで。
【NG食材その5】飲料
急性アルコール中毒で死に至ることもあるので×。
《コーヒー・ココア》
犬には中毒性のある成分が入っているので×。
《炭酸飲料》
糖分が多く、酸味料などの添加物も多いので×。
《紅茶・ほうじ茶・緑茶》
カフェインやタンニンが犬の体に有害なので×。
【その他のNG食材】
トマトケチャップ、マヨネーズ、ソースなどの調味料は、塩分、糖分が多かったり、油分を多く含んでカロリーが高かったり、犬には中毒性のある玉ねぎが入っていたりするのでNG。
《キシリトール入り菓子》
犬がキシリトールを含む食品を口にすると、急激な低血糖を生じて運動失調やけいれんを起こすことが。肝不全や死に至ることもあります。
《生卵の卵白》
加熱しない生の卵白だけ与えたケースで、中毒報告があるので与えないで。生の卵黄のみなら小さじ1までは与えても。
《氷菓(市販)》
問題がなさそうなフレーバーでも、糖分が多く、原材料表示にないアレルゲンを含むことが。また、棒の誤食も心配なので、与えないで。
参考/「いぬのきもち」2017年3月号『ふだん使いの健康食材 犬に与えてOK? NG?』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 髙﨑一哉先生)
撮影/寺岡みゆき
文/sato
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