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「おねだりで噛み噛みしてくる犬」にしてはいけない3つのこと 対処法は

おねだりグセがある犬の場合、噛んでその要求を伝えてくることがありますよね。
そんなとき、応え方を間違えると噛みグセが悪化し、ますます激しく噛んで要求してきたり、違う場面でも噛むようになってしまうことが。
噛むことが当たり前になると、飼い主さんの努力だけではしつけ直しが困難になることもあります。家庭犬しつけインストラクターの西川文二先生に教えていただいた対処法をご紹介します。
写真はイメージです。(撮影/尾﨑たまき)

×「遊んで!」で噛んできた犬と、そのまま遊んでしまう

飼い主さんがソファに座ってテレビを見ているときなど、動かずにじっとしているときに愛犬が噛んできたとしたら、それは遊んでほしいと思って噛んできている可能性が。
その際、「仕方ないなぁ」とそのまま相手をしていませんか?
こんなことを繰り返していると、愛犬は「噛めば遊んでもらえる」と学習。
遊んでほしいときにはとにかく噛む犬に育ってしまいます。

○かまえないときは、おやつ入りのおもちゃを渡そう!

愛犬にかまえないときは、おやつを塗ったゴム製のひとり遊び用おもちゃを与えると◎。
愛犬が退屈していそうなのにかまってあげられないときは、おやつを詰めたひとり遊び用のおもちゃを与えるか、ハウスに入れて休ませて。
こうすれば、「遊んでほしいときは噛めばいい」と誤って覚えることを防げます。

×「おやつちょうだい!」と噛んできたとき、そのまま与えてしまう

しつけの練習中など、手におやつを持っていることを愛犬に悟られると、「それちょうだい!」と噛んできたりすることが。
そんなとき、つい持っていたおやつを与えてしまったり、噛まれたはずみでおやつを取られてしまったりすると、愛犬は「噛めばおやつがもらえる、食べられる」と勘違い。
以降も、飼い主さんの手を噛むようになってしまいます。

○おやつは指示に従ったときか、おとなしくしているときだけ与えよう!

しつけの練習でごほうびを持つときは、手の中に握りこむようにして、簡単に取られないようにしましょう。
しつけの練習中にごほうびのおやつを手にするときは、手の中に握りこむようにして持つことで、愛犬から見えないようにしましょう。
このとき、大きなおやつだと手からはみ出して簡単に取られてしまうかもしれないので、ごほうびのおやつはあらかじめ小さく切っておくと○。

またごほうびを与えるのは、こちらの指示に従ったときや、おとなしくできているときだけ与えるようにしましょう。

×「かまって!」と噛んできたとき、声をかけてしまう

飼い主さんの電話中、気を引こうとして噛んでくる犬もいます。
そのとき「シ~ッ!」「あっちに行ってて!」などと反応することも、じつは愛犬の噛みグセを助長しています。
それというのも、飼い主さんが声を出したり手で振り払ったりする行為自体が、愛犬をかまっていることになっているからです。

○電話の際はハウスに入れよう!

電話をするときは、愛犬を箱型のハウスへ入れて。
今後は、電話をする前に愛犬をハウスに入れて。
中に入れたら、上から目隠しの布をかけると愛犬を落ち着かせやすくなります。
相手から電話がかかってきたときでも、「ハウス」の指示だけでスムーズに中に入れるよう、ふだんからトレーニングしておくといいですね。


いかがでしたか?
犬は経験を積めば積むほど、それを当たり前のこととして覚えていきます。
そのため、愛犬に噛みグセをつけないようにするためには、これ以上噛む経験をさせない、つまり事前の予防策が何より大切に。
加えて、体力やストレスがたまっていると犬は噛みやすくなるので、日々の散歩や遊びでしっかり発散させてあげられるといいですね!

お話を伺った先生/Can! Do! Pet Dog School代表・西川文二先生
参考/「いぬのきもち」2021年3月号『犬の気持ちがわかれば吠え・噛み問題は解決できる!』
写真/尾﨑たまき
文/h.taco
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