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寒さに要注意! 冬場に発症・悪化しやすい犬の病気4選

犬たちにとって、冬は過ごしやすい季節ではありますが、油断は禁物です。厳しい寒さがきっかけとなって病気になることや、持病が悪化する心配もあるのです。
今回は、寒い冬に要注意な犬の4つの病気の原因や症状についてご紹介します。

尿石症

柴犬
Elena Shvetcova/gettyimages
尿石症は、犬の尿道や膀胱など、泌尿器のどこかに石のかたまりができる病気です。症状が悪化すると、オシッコが出せなくなって死に至る危険性もあります。

飲水量の低下により誘発される可能性が

犬の尿石症の背景には、細菌による感染症が関連している可能性があります。

通常、細菌や石のもとは、オシッコとともに体外へと出されます。しかし寒い冬は、犬の飲水量が低下して、オシッコが出る機会が減ってしまい、これらが排出されにくくなります。その結果、尿石症が誘発されやすくなるのです。

注意したい症状

犬に次のような症状が見られたら、尿石症に注意が必要です。動物病院で相談しましょう。

・オシッコの回数が増える
・排尿の体勢にはなるが、オシッコが出ない
・血尿、もしくは、キラキラして見えるオシッコが出る など

膀胱炎

フレンチブルドッグ
icebergpicture/gettyimages
犬の膀胱内に真菌や細菌が感染・増殖することで炎症が起こる病気が、膀胱炎です。

飲水量の減少に要注意

寒い冬には、犬の飲水量が少なくなり、オシッコの頻度が減少します。それに伴い、犬の膀胱内の菌が排出される機会も減り、菌が増殖。炎症が起こりやすくなります。

注意したい症状

犬の膀胱炎では、以下のような症状が見られます。

・オシッコの回数が増える
・ニオイの強いオシッコが出る
・血尿が出る など

腎不全

ソファの上の犬
Dmytro Varavin/gettyimages
犬の腎臓の機能が低下した状態を、腎不全と呼びます。寒い冬には、もともと腎臓を患っている犬の症状が悪化しやすくなります。

飲水量の減少で症状が悪化しがちに

尿石症や膀胱炎の発症と同じように、腎不全の悪化にも、犬の飲水量の減少が関係することがあります。

冬場の寒さによって犬の飲水量が減ると、オシッコも減少します。すると、犬がもともと患っていた腎臓への負担が増加してしまい、症状が悪化しがちになるのです。

注意したい症状

犬の腎不全では、以下のような症状に注意しましょう。

・食欲不振が見られる
・嘔吐をする など

椎間板ヘルニア・膝蓋骨脱臼・股関節形成不全

おもちゃのボールとボーダーコリー
Iuliia Zavalishina/gettyimages
椎間板ヘルニアと膝蓋骨脱臼、股関節形成不全はいずれも、犬の腰や足の骨・関節の病気です。冬場の寒さで症状が悪化する可能性があります。

散歩不足による肥満が一因に

寒い冬には、犬も飼い主さんも外に出るのが億劫になり、散歩不足になるケースがあります。冬場の散歩不足などによって犬が太ってしまうと、骨・関節にさらに負担がかかり、もともと患っていた病気の症状が悪化しやすくなるのです。

注意したい症状

椎間板ヘルニア・膝蓋骨脱臼・股関節形成不全の犬には、次のような症状が見られることがあります。

・スキップをするようにして歩く
・お尻を振りながら歩く
・歩きたがらずに、うずくまってしまう
・ときどき後ろ足を上げて立っている
冬場の厳しい寒さは、犬たちの体や持病にも影響を与えがちです。愛犬の体調に不安を感じた際には、一度、獣医師に相談してみましょう。
参考/「いぬのきもち」2019年12月号『寒さや乾燥などがまねく健康トラブルを全部出し!冬はこんな病気・ケガに気をつけて』(監修:フジタ動物病院院長 獣医学博士 藤田桂一先生、フジタ動物病院獣医師 酒巻江里先生)
文/藤真もとみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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