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犬の「腹水」はなぜ起こる? 痩せているのに犬のお腹が膨れてくることも
犬のおなかに水がたまる腹水という症状があります。「愛犬のおなかが膨れているかも?」と感じたら、一度動物病院を受診してみましょう。
犬の腹水は他のさまざまな病気が原因となって起こる症状です。いぬのきもち獣医師相談室の獣医師が解説します。
犬の腹水の症状と原因
犬の腹水とは、犬のおなかに水がたくさんたまっている状態のことをいいます。腹水が起こる原因としては、心疾患、肝疾患、腫瘍、栄養失調、腹膜炎などが挙げられます。
おなかが出ているように見える、肋骨が膨れて見えるといった見た目の他にも、元気がない、食欲がない、動きが鈍い、呼吸が荒くなるといったさまざまな様子で異変に気が付く飼い主さんもいるようです。
犬の腹水の治療方法
犬のおなかに腹水が溜まった場合は、まず原因を調べてから、その原因に対する治療を行う必要があります。
また、大量の腹水で犬に苦しい様子がみられる場合は、おなかに針を刺して水を抜くことがあります。
犬の腹水は気がつきにくいことが多い
犬の腹水の異変に気が付くためには、愛犬の日々の観察が欠かせませんが、犬の外側の見た目からは気がつきにくいといわれています。
また、太っているコの場合はもとからおなかが出ているため、おなかが膨れていることがわかりにくいです。
一般的に、腹水の症状がみられる犬は痩せてきている状態であることが多く、背骨が目立っているのにおなかが大きく見えるようになります。しかし、そこまで腹水がたまっているときは、病気が進行している状態だといえるでしょう。
犬の腹水に気が付くポイント
体重を測る習慣を
犬の腹水に気が付くためには、日頃から体重を測る習慣をつけておくと、早めに気がつける可能性があります。
痩せてきていてあまり食べていないのに体重がある、むしろ体重が増えているといった場合は腹水を疑う必要もあるでしょう。
動物病院を受診すること
多くの場合では、犬の腹水が起こる前に腹水以外の症状がみられます。もし、愛犬の調子が悪ければ動物病院を受診してください。
愛犬に病気がみつかった場合は、獣医師から今後起こりうる症状や腹水の説明があるかもしれませんので、その場合は注意して観察するようにしましょう。
年齢のせいと自己判断しないこと
特に年を重ねた犬は、年のせいで寝ている時間が多いと思いがちですが、病気の場合もあります。このため、動物病院で定期的な検診を受けて、外からでは見えにくい部分を診てもらうようにしてください。
愛犬のおなかが膨れてきたかな?と感じたら、できるだけ早く獣医師に相談しましょう。
監修:いぬのきもち獣医師相談室 担当獣医師
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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