犬と暮らす
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お手入れ中に「イヤイヤ噛み」されたら 絶対してはいけない3つのこと
もしくは、ブラシなどのお手入れの道具をガブリ!とされたことはありませんか?
愛犬は噛むことで「お手入れをやめて!」と伝えています。
そのときに次のようなリアクションをとるのは絶対にNG。
それ以上お手入れができなくなるだけでなく、関係性の悪化につながっていくからです。
たたく
体罰を受ければ、愛犬はますますお手入れの際に噛む犬になり、それ以外の場面でもすぐに噛むように。
飼い主さんのとの関係も悪化の一途をたどるだけです。
叱る
つまりそのときの愛犬は、「お手入れ+叱られる」という、ダブルで嫌なことが起きている状況です。
犬は元来、嫌なことを避けるために噛むので、次回以降、お手入れをしようとすると、ダブルで嫌なことを避けるために、さらに強く、早く噛もうとするように……!
マズルをつかむ
つまり体罰です。
苦手なお手入れを強要され、「やめて!」と訴えたのに今度は体罰を受けた……。
そんなことを続けていれば、関係性が悪化するのは容易に想像できますよね。
では、お手入れでイヤイヤ噛みする犬は、今後どのようにお手入れをすればいいでしょうか。
犬が噛まずにいられる範囲で、食べものを使って慣れさせて
ですから、「お手入れは怖いものではないし、痛いものでもない」と地道に教える必要があります。
それには、愛犬の大好きなおやつを使うのがもっとも有効で便利。
足拭きに慣れさせる場合を例に見てみましょう。
①おやつを与えながら足を拭く
愛犬が喜んで食べ始めて、おやつを食べることに集中しだしたら足を拭きます。
おやつに夢中になっている間にササッと拭き終えましょう。
②おやつを与えるのと同時に足を拭く
ここでも、おやつを食べているすきにすませるようにしましょう。
あまり長時間拭き続けると、愛犬のほうも嫌になってきてまた噛んでしまうかもしれないので、よくばったり、完璧に拭こうとしたりせず、スピーディに終わらせるようにして。
③足を拭いてからおやつを与える
ごほうびを与える際は、たっぷりほめながらおやつを与えることで、「お手入れ中は静かにしていればイイコトが起きる」と学習させます。
いかがでしたか?
お手入れは、犬の健康長寿のために、また犬が人社会で生きていくために必要不可欠なものではありますが、それでも当の犬からしてみれば「わけのわかない恐ろしい行為」。
愛犬も好きで飼い主さんを噛んでいるわけではないのです。
そこをよく理解してあげて、これ以上愛犬が飼い主さんを噛むことのないよう、地道に少しずつ慣れさせていきましょう。
参考/初めて飼い主さんの「いぬのきもち」2017年2月号『子犬のあま噛みSTOP&CHANGE!』監修:SKYWAN! DOG SCHOOL代表・井原 亮先生)
写真/佐藤正之
文/h.taco
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