健康維持のためにも犬の散歩は欠かせないもの。しかし、愛犬の散歩嫌いに悩まされている飼い主さんも多いのでは? 愛犬がリードを嫌がって逃げる、散歩中に寝転がる……といった飼い主さんのお悩みについて、家庭犬しつけインストラクターの井原亮先生がお応えします!
そもそも、犬を散歩させる理由って?
「家の中を歩くだけでも十分な運動になるのでは?」と思う飼い主さんもいるかもしれませんが、散歩のメリットは、運動による愛犬の健康維持だけではありません。
外の空気に触れ、風やにおいを感じることは、犬にとって大切な刺激であり、楽しみでもあります。また、万一の防災避難のときのためにも、愛犬を外の環境に慣らしておくことはとても重要です。
ここからは、愛犬の散歩のまつわるお悩みとその解決法についてご紹介していきます。
お悩み1:リードをつけるのが大変
散歩嫌いの愛犬にリードをつけるのが大変でイスの下に隠れたりして、追いかけっこのようになってしまうケース。
これで解決!:散歩以外のときにもリードをつけてごほうびを
リードは愛犬が嫌がらないよう、おやつに注目させている隙につけるのがコツです。また、散歩以外のときにもリードをつけて、ごほうびのおやつやゴハンを与え、「リードをつけるといいことが起こる」と犬に覚えさせましょう。
お悩み2:散歩中に立ち止まったり寝転がったりしてしまう
「散歩を嫌がって立ち止まってしまう…」という愛犬もいるかもしれません。道路にあおむけで寝転がってしまうことも。
これで解決!:歩きながらのごほうびが◎
愛犬に「散歩が楽しい!」と思わせるコツは、「歩き食べ」です。愛犬が飼い主さんの横について歩いたら、目を合わせると同時に「イイコ」とほめ、ごほうびのおやつを与えます。「いっしょに歩くといいことがある」と感じた犬は、散歩をすることが楽しくなります。
お悩み3:散歩中のごほうびを食べてくれない
散歩中にごほうびをあげたいのですが、外ではいっさい食べてくれないというケースも。どうすれば外でも食べられるようになるのでしょうか。
これで解決!:外に近い環境で食べる練習を
なるべく外に近い環境で、ゴハンを食べさせる練習をしましょう。「玄関で食べられたら、次は玄関のドアを開けて食べさせる。それができたらドアの外で食べさせる」など、家の中から段階を踏んで外でも食べられるように慣れさせていきます。
楽しい散歩で絆を深めて
愛犬の散歩嫌いの克服には、飼い主さんの工夫が必要です。散歩は本来楽しいもの。悩みを上手に解決して、楽しい散歩で愛犬との絆を深めていきましょう!
お話を伺った先生/井原亮先生(家庭犬しつけインストラクター 「SKYWAN!DOG SCHOOL」代表)
参考/「いぬのきもち」2018年6月号『雨の日も行ったほうがいいの?イヤイヤして歩かないときは?etc.…… 散歩のお悩み、なんでも答えます♪』
文/mio30
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。