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シニア犬がいる家庭に子犬を迎えるのはストレスに? 飼い主が慎重に検討すべきこと|獣医師解説
今回、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生が解説します。
シニア犬がいる家庭に子犬を迎えても大丈夫?
「子犬を迎えることは人にとってもそうですが、先住犬にとっては大きな生活環境の変化になります。この変化がシニア犬にとっては大きなストレスとなり、体調不良のきっかけとなることがあります。
また、年の離れた犬同士は生活スタイルがまったく異なるので、一緒に仲良く過ごすことが難しいケースも多々あります」
「そういうケースもあるでしょう。たとえば、子犬に刺激を受けて活動量が増える、食欲が刺激されて食いつきがよくなる、食べるスピードが速くなる、などの変化がシニア犬に見られることがありますが、個体差があるといえます」
新入りの子犬を受け入れやすい、受け入れにくいシニア犬の特徴は?
「比較的活動的で友好的なシニア犬は、新入り犬を受け入れやすいかもしれません。
一方で、人見知りする性格や臆病な性格であること、持病を患っていること、体力が乏しく活動量が少なく寝ていることが多いシニア犬は、子犬の存在が負担になることがあり、受け入れることを求めるのは難しいかもしれません」
シニア犬がいる家庭に子犬を迎えようと考える際に配慮したいことは?
「まずは、シニアである愛犬の体調や性格などを考慮し、子犬を迎え入れた後でもシニア犬が生活環境を変えずに穏やかに過ごすことができるように配慮してあげましょう。
シニア犬が必ずしも子犬を受け入れるとは限りません。迎え入れた後の先住犬の様子によって受け入れるのが難しい場合は、できるだけ子犬と接点を持たずに飼育する必要があります。
たとえば、お互いの生活環境を分けて飼育する可能性のあることを見据えることも必要でしょう。そういったスペースや対応が可能かどうかを、新入り犬を迎える前に慎重に検討することをおすすめします」
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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