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愛犬との「さよなら」が近づいてきたら、準備しておきたいこと

愛犬との別れはなるべく後悔のない気持ちで迎えたいもの。そのために、今から意識して考えておくといいことがあります。最期のときまで充実した毎日を過ごすために、飼い主さんがしておくといいいことを、獣医師で動物病院専任カウンセラーの宮下ひろこ先生に伺いました。
イラスト/じゅん
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毎日を後悔なく過ごせば 充実した日々を過ごせ、 幸せな最期を迎えられます

愛犬との別れを意識しすぎて悲観的になる必要はありませんが、犬の寿命は人よりも短いため、〝いつかくる別れ〞について考えておくことが必要です。

愛犬との最期をよりいいものにするには、「こうしておけばよかった」という後悔を少なくすることがとても大切。「後悔を少なくする=今の愛犬との時間をより大切にする」ことなので、毎日がより充実したものになります。ペットロスが重くならないためにも、今からできることを始めましょう。

愛犬が元気な「今のうち」からしたいこと

1.毎日愛犬とふれあおう

イラスト/じゅん
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《関係性がアップし、愛犬との時間が強く記憶に残る》
忙しくても毎日5分だけでも愛犬だけに向き合う時間をつくりましょう。愛犬との絆が深まるうえ、お別れしたあとも、愛犬との時間を大切にしてきた記憶として残るので、「もっとふれあえばよかった」「やさしくすればよかった」などの後悔が減ります。

2.離れる時間をつくろう

《依存しすぎる関係は結果的にお互いにとって負担に。
愛犬との時間は大切ですが、四六時中ずっといっしょだと、飼い主さんと離れることで愛犬が過剰なストレスを感じたり、飼い主さんのペットロスが深刻になる原因になりお互いが不幸に。意識的に別々の時間をつくると、最期も比較的穏やかに過ごせます。

3.写真や動画を撮ろう

イラスト/じゅん
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《愛犬との楽しかった毎日が残り、亡くしたあとも心の整理に役立つ》
愛犬との楽しい時間を写真や動画などに撮っておくことは、見返して楽しむことができるのはもちろん、愛犬が亡くなってからも幸せだった日々がよみがえり、悲しい心を落ち着かせられます。

4.イベントを企画しよう

イラスト/じゅん
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《非日常の体験は愛犬も楽しめて、飼い主さんも思い出に残りやすい》
旅行やキャンプなどのお出かけ、クリスマスや七夕などの季節のイベントなど、愛犬と楽しめることを定期的に企画しましょう。愛犬は違う場所や雰囲気にワクワクできますし、飼い主さんにとっては愛犬と別れてからもいい思い出として刻まれます。

5.“犬友”をつくろう

《犬に関する情報も得られ、ペットロスになったときは心の支えになってくれる》
犬に関する情報も得られ、ペットロスになったときは心の支えになってくれる愛犬の悩み事が気軽に相談できる〝犬友〞がいると、健康面やしつけ面などさまざまな情報を交換できます。また、愛犬を亡くしたあとも、愛犬の思い出話ができたり、何年たっても愛犬のことを覚えてくれていたりと、きっと支えになってくれるはずです。

6.「犬」について正しい知識をもとう

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《愛犬のことをより深く知れ、亡くしたあとも後悔が少なくなる》
「これは嫌だというサインだったの?」「しつけの仕方を間違っていた!」など、犬という動物や正しい飼い方を知らなかったために、愛犬に申し訳ない、という気持ちのままお別れしてしまう飼い主さんが多いよう。本やインターネット、獣医師などから幅広く情報を収集し、犬を知る努力を怠らないようにして。

7.獣医師に質問しよう

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《わからないことは積極的に聞いて疑問をゼロにすると悔いがなくなる》
獣医師に遠慮して健康面や治療法の相談をしないのは愛犬のためによくないだけでなく、亡くなってからも後悔のもとに。気になることはその場で質問を。質問しにくいなら、相談しやすい獣医師を探し直しましょう。それくらい、獣医師との関係性は大切です。

8.健康診断は絶対に行こう

《プロの目で異変を見抜け、病気の早期発見につながる》
よくあるのは「もっと早く病気に気づいてあげればよかった」という後悔。それをなくすためには、どんなに元気そうに見えても、健康診断を忘れずに行い、プロの目からしっかり診断してもらうことが大事です。若いうちは1年に1回、シニア期(7才以上)に入ったら半年に1回の健康診断を徹底しましょう。

9.“愛犬貯金”をしよう

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《治療の選択肢が増えるので、悔いが少なくなる》
愛犬が病気になったとき、できる限りのことをしてあげたいと思うのが飼い主さんです。治療費が払えないという理由で治療をあきらめざるをえない、という状況は後悔につながりやすいため、今から少しずつでも貯金しておきましょう。保険に入るのも一案です。

「さよなら」が近づいてからしたいこと

1.幸せな最期を家族で話そう

《愛犬を大切に思うみんなの気持ちをひとつにしておくと、もめずに〝いい最期〞が迎えられる》
愛犬が亡くなる直前、「どうしてこの動物病院に連れていったの!」「最期は家で看取とりたかった」など、家族間でケンカをしてしまうのは、愛犬が悲しみます。最期を穏やかに過ごせるよう、家族で意見を一致させておくことが大切です。

2.見送り方を調べよう

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《あらかじめ決めておくと直前でバタバタせず、落ち着いた最期を迎えられる》
火葬や埋葬方法はさまざま。愛犬と飼い主さんに合ったスタイルを早いうちから調べておくと、いざ亡くなったときにバタバタせずにすみます。また、納得のいく見送りができると、心の整理がつけやすくなります。
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ここでご紹介したことや、愛犬の好きなこと、飼い主さんが愛犬にしてあげたいことを書き出してみるのもおすすめです。
お話を伺った先生:獣医師。動物病院専任カウンセラー 宮下ひろこ先生
参考/「いぬのきもち」2020年2月号『愛犬との“さよなら”までにしたい11のこと』
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文/いぬのきもち編集室
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