犬と暮らす
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「犬が飼い主に体をぶつけてくる」理由 どう対応すべき?
たいていは「注目してほしい」「かまってほしい」といった理由によるものですが、病気や不調のせいでこのような行動を取ることも。
今回は、「犬が飼い主に体をぶつけてくる理由と対処法」について、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生が解説します。
犬が飼い主さんに体をぶつけてくるのは「かまって!」のサイン
山口先生:
「注目してほしい、かまってほしい、興奮しているなどの気持ちかと思います。
たとえば、飼い主さんが友人とずっと楽しそうに話し込んでいるときなどに愛犬が飼い主さんに体をぶつけてくるような行動をする場合は、『ぼくといっぱい遊んでほしい!』『こっちを向いてほしい』『相手をしてほしい』といった気持ちでしょう」
要求をのんでしまうと、さらに強い力でぶつかってくるおそれも
山口先生:
「愛犬の体格やぶつかり方によっては、やめさせたほうがいいかもしれません。愛犬はもちろん、飼い主さんもケガをするおそれがあります。
また、ぶつかれば要求が通ると学習すると、さらに強い力でぶつかってくるおそれもあります。ぶつけてきそうな様子があったら、避けたり無視したりして対応するといいでしょう。
また、ぶつける前に遊びに誘ってあげるなど、ぶつけなくても要求が通る経験を積むこともいいと思います」
飼い主さんに限らず物にぶつかる場合は、病気のおそれが
山口先生:
「飼い主さんに限らず愛犬がなにか物にぶつかってしまうような場合は、病気の可能性も考えなければなりません。たとえば、次のような可能性も考えられるでしょう。
・目が見えづらい・見えない → 白内障など
・足が痛くて歩きづらい → 関節炎など
・脳に問題がある → 脳腫瘍・認知症など
今まではなかったのにぶつかってくる場合など、気になる場合は受診しておくと安心です」
遊びたい要求にはほかの方法で応えつつ、愛犬と上手に付き合っていきましょう。
取材・文/緒方るりこ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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