しつけがなかなかうまくいかずに、難しいと感じている飼い主さんへ、わかりやすいイラストで「見てすぐにわかる」しつけ法をご紹介します。
今回は指示しつけから「フセの教え方」と「オイデの教え方」について、しつけトレーナーの荒井隆嘉先生に解説していただきました。簡単なので、ぜひチャレンジしてみてください!
フセの教え方
休ませたいときや長時間待たせたいときなどに使える、足腰への負担が少ない体勢です。
1.“逆ハの字”になるように並び、オスワリさせる
愛犬にリードをつけ、図のように逆ハの字の位置に並びます。オスワリをさせ、名前を呼ぶなどして愛犬と目を合わせましょう。
イラスト/二階堂ちはる
2.手に持ったおやつを愛犬にかがせる
かじらせやすい犬用ジャーキーなどのおやつを握りこんで持ち、ニオイをかがせます。愛犬がおやつをかじり始めたら3へ。
イラスト/二階堂ちはる
3.手を下げながら「フセ」と言う
ジャーキーをかじらせながら、手を真下に下ろして「フセ」と声をかけます。手につられて愛犬がフセの体勢になるまでキープ!
イラスト/二階堂ちはる
4.フセをしたら「イイコ」と言ってフードを与える
フセの体勢になったら、「イイコ」と言って手をひっくり返し、ごほうびのおやつを与えて。繰り返し練習するとフセができます。
オイデの教え方
イタズラしそうな愛犬を止めるときや、危険なものから愛犬を遠ざけたいときに便利です。
1.愛犬にリードをつけて名前を呼ぶ
リードをつけ、愛犬の名前を呼びながら、フードを握った手をあごの下へ。目を合わせ、愛犬を飼い主さんに注目させて。
イラスト/二階堂ちはる
2.手に握ったフードを愛犬にかがせる
フードを握った手を愛犬の鼻先に近づけてニオイをかがせます。愛犬がニオイに気づき、手に注目するまで待ちましょう。
イラスト/二階堂ちはる
3.「オイデ」と言って後ろに下がる
手を愛犬の鼻の高さでキープし、「オイデ」と言って飼い主さんが後ろに2~3歩下がります。手を追うようについてきたらOK。
イラスト/二階堂ちはる
4.愛犬が飼い主さんに近づいたら「イイコ」と言いフードを与える
飼い主さんの体に密着するまで近くへ来たら、「イイコ」と言ってフードを与えます。距離を延ばして練習するとオイデができます。
イラスト/二階堂ちはる
いかがでしたか? フセやオイデは愛犬の足腰に負担をかけずに休ませたり、イタズラや危険を回避するのに役立ちます。トレーニング期間の目安は2週間。繰り返し練習して、ぜひ習得してくださいね。
お話を伺った先生/犬のしつけ教室DOGLY代表 荒井隆嘉先生
参考/「いぬのきもち」2021年10月号『「見てわかる!」しつけ』
イラスト/二階堂ちはる
文/いぬのきもち編集室