人は寝ているときに夢を見たり、寝言を言ったりしますよね。じつは犬も人と同じように、夢を見たり、寝言を言ったりするといわれています。そこで今回は、睡眠にまつわる犬と人の意外な共通点について、獣医師の増田宏司先生にお話を伺いました。
夢を見る
犬も人と同様、睡眠中に夢を見ます。人は浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠を繰り返しますが、犬の睡眠はほとんどがレム睡眠です。夢はレム睡眠のときに見るため、犬は人よりも夢を見やすいのかもしれません。
寝言を言う
愛犬が寝ているときに鳴いたり、吠えたりする様子を見たことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか。 犬も人と同じように夢を見るため、寝言を言うと考えられています。夢の中で何かに思いきり吠えているのかもしれません。
いびきをかく
いびきは、睡眠時にリラックスして狭くなった気道を空気が通る音です。犬も人もほとんど同じ原理でいびきが起こると考えられており、とくに短頭種は気道が狭くなりやすいため、いびきをかきやすいといわれています。
睡眠不足になることがある
犬も人も十分に睡眠をとれないと、睡眠不足になります。犬は基本的に寝たいときに寝るので、通常では睡眠不足になることは少ないですが、引っ越しなどの生活環境の変化によって、睡眠不足になる場合もあります。
「歯ぎしり」には犬と人で違いが
人の場合、歯ぎしりは睡眠時に見られることが多いといわれますが、犬では睡眠時以外で見られることが多いです。犬の場合は、ストレスを感じたときや口に不快感があるときなどに歯ぎしりが起こります。
今回は、犬と人の睡眠に関する共通点についてご紹介しました。犬も人と同じように夢を見たりいびきをかいたりしていると思うと、なんだか親近感が湧いてきますね!
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部バイオセラピー学科(伴侶動物学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2019年11月号『犬も夢を見る!?歯ぎしりする!?意外と知らない犬の体のことがわかる!人の生理現象って犬にもあるの?』
文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。