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あま噛みが本気噛みになる前に! 愛犬に噛まれたときにしてはいけないことって?

人への噛みグセ、どう直す?

おもちゃで遊んでいるときに、興奮した犬に手をカプカプ噛まれることはありませんか? でも愛犬の噛みグセは、早めに対処しないと習慣づいて、本気噛みするようになることもあるんです!

そこで、噛みグセを改善するための飼い主さんの正しい対応について、家庭犬しつけインストラクターの井原亮先生に解説していただきました。子犬のあま噛み対策だけでなく、成犬の本気噛みの予防にもなるので、ぜひ試してみてください。

Q.愛犬はおなかをなでたり遊んだりしているとき、じゃれて私の手をあま噛みします。「ダメ!」と怒ってもなかなか直りません。散歩中に会った人になでてもらったときにも手をあま噛みしてしまい、トラブルにならないかヒヤヒヤ。直すにはどうしたらよいですか?

イラスト/サノマキコ
イラスト/サノマキコ

A.歯が当たったら遊びを強制終了しましょう!

とくに子犬は、おなかなどをなでられているうちに楽しい気分になって、手をあま噛みしてしまうことがあります。子犬はもともときょうだい犬や母犬と噛み合って遊びながら、噛み方のコントロールを学んでいくものなので、ここでは飼い主さんが「歯を当てたら遊んでもらえなくなる」と愛犬に伝えていくことが重要です。

【対策A】噛むほど興奮させすぎない 長めの散歩とおもちゃ遊びで噛みたいエネルギーを発散させる

子犬期は何かを噛みたいという欲求が強い時期なので、そのエネルギーを散歩やおもちゃ遊びでたくさん発散させてあげれば、手などへの噛みグセを最小限に抑えられます。とくに子犬の間は、散歩の時間を毎日なるべく長めにとり、家の中でもおもちゃを使って遊びましょう。

犬がほどよくつかれるぐらいたっぷり散歩しよう

毎日2回、散歩のあとに犬が疲れて眠ってしまうぐらいたくさん散歩させましょう。ただし、散歩デビューして間もない子犬や、天候の悪い日などの場合は無理せず、室内で遊んでもOK。
撮影/佐藤正之
撮影/佐藤正之

ロープおもちゃやボールなどで遊ぼう

家の中では、ロープおもちゃを使って引っ張りっこ遊びをしたり、ボールを転がして追いかけさせてみて。おもちゃを使った遊びで噛みたいエネルギーを発散させることができます。手をおもちゃ代わりにして遊ぶのはNGです。
撮影/佐藤正之
撮影/佐藤正之

【対策B】正しい手づかいをしよう 歯が当たったら無言でかまうのをやめる

手へのあま噛みをそのままにしていると、「手は噛んでいいものなんだ」と犬が覚えてしまいます。歯が当たったらすぐに手を噛まれない位置まで離し、犬にかまうことをやめましょう。「噛んだらかまってもらえなくなるんだ」と犬に伝わるので、噛まなくなるように。

犬の口が開いたら手をすぐに引っこめる

なでているときに犬が興奮して口を開けたら、あま噛みのサイン。すぐに手を引っこめて。犬が落ち着いて口を閉じたら、なでることを再開してOKです。
撮影/佐藤正之
撮影/佐藤正之

噛みグセがなくなるまでは、ほかの人に自由に触らせないで

飼い主さんの手をあま噛みしている間は、ほかの人の手もあま噛みしてしまいます。ほかの人に「なでたい」と言われても、相手の人を噛んでトラブルにつながる可能性も。噛みグセがなくなるまでは、ほかの人になでてもらう代わりにおやつを渡し、愛犬に与えてもらって。犬にも「手はおやつをくれるいいもの」と伝わり、噛みにくくなります。
人に対する犬のあま噛みは、放っておくと本気噛みになって重大な事故につながることもあります。そうならないように、今日から実践してみてくださいね。

お話を伺った先生/家庭犬しつけインストラクター。SKYWAN! DOG SCHOOL代表 井原 亮先生
参考/「いぬのきもち」2017年10月号『噛みグセ直し集中講座』
写真/佐藤正之
イラスト/サノマキコ
文/いぬのきもち編集室
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