犬と暮らす
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愛犬の「脱走」を経験した飼い主が語る原因とは? 注意すべき点を獣医師が解説
【調査】愛犬が脱走したことがある?
【体験談】愛犬が脱走してしまった原因は?
散歩のときに…
- 「散歩中に首輪が外れた」
- 「ウンチ処理をしているとき、急に走りだしたため、手に持っていたリードが外れてしまった」
- 「我が家に来て間もない若い頃、主人がリードを持っていて拒否柴を発動したとき、引っ張り合いになってハーネスごと抜けてしまい、自由になった解放感で走って行ってしまいました。誰かに飛び付いたり噛んだりしないか、車にぶつからないか心配しました」
- 「散歩中にハーネスから体が抜けた状態になり、遠くへ走っていきました。通行人で犬好きの方に捕まえていただき、何とか何事もなく保護しました」
- 「お散歩中にリードが外れて、まだ若かったのと近所だったからか、家までダッシュ!事故に遭わずに幸いでした。追いかける私の心配をよそに、本人は家の前でニコニコと。それ以来、よりリード装着の確認をするようになりました」
家の窓やドアを開ける瞬間に…
- 「宅配便が来たときに、子どもが慌ててリビングのドアを閉めずに玄関を開けてしまい、その隙を狙って外へ脱走してしまった。そのときは、配達員の方が捕まえてくださって、無事でしたが、これを機に玄関先に門扉をつけました」
- 「洗濯物を入れているときに出てしまった」
- 「宅配が来て、扉を開けた途端飛び出していった。たまたま、お隣の柴犬さんが散歩から帰ってきたところで、我が家の愛犬に興味を示してくれ、大脱走にならずに済みました」
- 「お留守番をさせていて、昼過ぎに家に帰ってきたとき、扉を開けたら愛犬がいました。私たちが帰ってきたのが嬉しくてはしゃいでいたら、遠くの方で愛犬の嫌いな音が聞こえて、吠えながら走っていきました。普段は呼んでも来るんですが、愛犬の嫌いな音、声がするとそっちに集中して周りが聞こえなくなります…そのときは車がいなかったのでよかったですけど、車が来ていたらと思ったら、ヒヤヒヤしました」
- 「家族がふっと玄関のドアをあけたときに、足元からいつのまにか脱走していたことがあります。私の前では外に出ないコだったので、油断していました。近所の方が教えてくださってすぐに確保し、大事にいたりませんでした」
- 「雨戸を閉めるときに油断していたら、スルッと脱走。私は裸足で急いで後を追いました。いつもの散歩コースから、新しく行った散歩コースへ。誰かが空き地の鍵の閉まるとこに追い込んでくださっていて、無事捕獲。裸足にパジャマでしたが、そんなことより事故や行方不明の方が怖かった」
庭にいるときに…
- 「庭のフェンスの隙間から外に飛び出した」
- 「庭で遊んでいたときに、考えていなかった場所から外に出てしまった」
- 「シャンプーの後、庭で乾かしているとき、大型犬だったのでグルーミング台から飛び降りて逃げた」
ドッグランで遊んでいたときに…
- 「畑のドッグランで遊ばせていたら、柵の下の部分が押すとパカパカしてて、自分で押して出てしまっていた。幸い畑の中をウロウロしていたので、大丈夫でしたが」
- 「ドッグランの扉の下の隙間からの逃走」
外出時や思わぬ出来事も
- 「花火大会の一番はじめの信号が上がるときの音で、伊東の別荘で脱走してしまいました」
- 「家族みんなで車で外出し、駐車場に着いてドアを開けた瞬間に脱走。本犬は一目散に大通り目がけてダッシュ。追いかけましたが追いつけず、もうダメかも…と最悪なことを想像。周りにいた人たちも『あぁっ!』と悲痛な叫び声を…。なんとか大声で名前を呼んだら、笑顔で私の腕の中に舞い戻ってくれました。あのときは本当に怖かった…。生きた心地がしませんでした、本当に反省」
- 「外に猫が来て、網戸を破って脱走」
- 「トリミングで部屋の中に入るときに怖がって、つけていた首輪が取れて脱走してしまった。運良く道路には入らず助かった」
- 「トリミングが終わり、引き渡してもらうときに逃げた」
【獣医師解説】犬の脱走の原因、飼い主ができる対策とは
実際、どのような原因で犬が脱走することが多いのでしょうか。また、それに対して、どのような対策をするべきなのでしょうか。いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
犬の脱走の原因でよくある事例は?
「ハーネスや首輪のサイズが適正ではなく、強く引っ張った際に抜けるトラブルが多いです。同じものを長年使っていると、劣化や破損によって本来の強度や安全性を保てなくなる可能性もあるので、注意が必要です。
また、好奇心旺盛な犬が玄関や窓のあいた隙間を狙って脱走する、というトラブルもあります」
愛犬の脱走防止のために、飼い主さんができる対策は?
「まず、首輪やリードが劣化していないかどうか、定期的に傷み具合を点検しましょう。
素材にもよりますが、首輪は劣化が進むと繊維の場合はほつれてきたり、革や合皮の場合はひび割れが出てきます。首輪のDカンを支える周囲に傷みがないか、バックル部分がプラスチックの場合は破損していないか、よく確認しましょう。ハーネスも同様です。
リードの場合も、素材によってほつれやひび割れ、切れ目などが出てきます。リードのナスカン部分の破損による脱走や交通事故も実際に起きているので、要注意です。新品のリードでも破損し、実際に事故が起きたケースもあります。新しいものだからと安心せずに、念入りに確認しましょう。
また、散歩の際、引っ張りグセのあるコや臆病なコは、ダブルリードにすると安心です。リードを首輪とハーネスの両方に装着することによって、もし首輪が抜けてしまってもハーネスが残っているので、脱走しにくいです。
また、たとえ1本のリードが壊れても、もう1本つけているので安心といったメリットもあります」
「脱走の恐れのある場所にペット用ゲートやフェンスを設置し、なるべく外に直接つながる場所を減らす対策をしてみてください。
また、万が一、愛犬が脱走してしまったときのことも考えて、日頃から愛犬に鑑札や迷子札をつけておいたり、マイクロチップを入れておくとよいと思います。
鑑札や迷子札が首輪にきちんと装着されているか、汚れなどで連絡先が消えていないかなど、お散歩前などに確認しましょう」
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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