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愛犬と見つめ合うだけで絆がアップする!? 科学的根拠を公開!

愛犬といるだけで幸せを感じる。犬を飼っている人の多くの方がそう思っていることでしょう。しかしなぜ、みんなが「幸せ」感じるのか。
ここでは、愛犬と飼い主さんの絆を深める「オキシトシン」について、麻布大学・菊水健史先生の研究を基に解説します。

信頼関係が築けている犬とは、見つめ合うだけでオキシトシンが出て絆アップ!

飼い主さんと愛犬が見つめ合うと、両者ともそれぞれの脳内でオキシトシンというホルモンが分泌されることが菊水先生たちの研究でわかっています。オキシトシンは人に多様な効果をもたらしますが、なかでも注目なのが「絆を深める」というもの。
この効果は犬でも同じと考えられていて、両者ともオキシトシンが分泌されることでお互いより強い絆で結ばれ合い、また人は以下のような効果を実感し、結果として幸せになれるのです。

オキシトシンが人にもたらす効果

● 女性の場合、母乳の分泌を促す
● 相手との絆を深める
● セロトニン(安らぎのホルモン)の分泌を促す
● 学習能力、記憶能力の向上
● 不安や恐怖感の軽減
● コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌を抑える
● 傷の治りを早める
● 痛みの閾値が上がる(≒痛みを感じにくくなる)
● 循環器系の機能をサポートする
● 肌の代謝を促す
● 食欲を抑える

見つめ合うことでオキシトシンが分泌される仕組み

《愛犬が飼い主さんを見つめる》
オキシトシン分泌のカギは、愛犬から飼い主さんを見るということ。関係ができていない犬と無理に目を合わせようとしても合わないはず。それどころか「目を合わせる=威嚇、敵対されている」と勘違いされるかもしれません。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
《飼い主さんの脳内でオキシトシンが分泌される》
犬から見つめられると飼い主さんの脳(視床下部)でオキシトシンが分泌。これが脳内の各所や脊髄に渡って作用します。血液に乗って体に放出されるオキシトシンもあります。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
《オキシトシンの効果で愛犬をなでたり抱っこしたりする》
オキシトシンの効果で、飼い主さんは愛犬と絆を深めようとすべく行動します。具体的には、お世話をしたいと思って愛犬を抱っこしたり、なでたり、スキンシップを図ったりします。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
《愛犬の脳内でもオキシトシンが分泌される》
なでられたり、抱っこされたりすると、愛犬は飼い主さんの体温を感じます。それが刺激となり愛犬の脳内でもオキシトシンが分泌。心が安らぎ、絆もいっそう深まります。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
いかがでしたか? 大好きな愛犬と見つめあうだけで、絆がぐんぐんと強まっていくということがわかりました。愛犬があなたをじっと見つめてきたときは、ぜひ飼い主さんのほうからも見つめ返してあげてくださいね!

お話を伺った先生/麻布大学獣医学部 動物応用科学科 介在動物学研究室教授 菊水健史先生
参考/「いぬのきもち」2020年11月号『「犬がいると幸せ」の法則。』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室
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