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犬の歩き方や姿勢がおかしいと思ったら…脳神経の病気の可能性も

犬の歩き方や姿勢に異変を感じたら…それは脳や神経の病気の可能性があります。今回は歩き方や姿勢で分かる脳神経の病気について、いぬのきもち獣医師相談室の川田優貴先生が解説します。

犬にも脳神経の病気がある

ボール遊びする犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
人間と同じように、犬にも脳神経の病気があり「フラフラする」「足の運びがおかしい」「まっすぐ歩けない」などさまざまな症状がみられることがあります。

犬の脳神経の病気は、原因や予防方法がわかっていない病気も多いですが、早期治療で進行を緩やかにしたり、症状を緩和できるケースもあります。

①ふらつく、歩きがゆっくり、動かなくなる症状「椎間板ヘルニア」

見つめる犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
椎間板ヘルニアになるとふらつく、歩きがゆっくり、動かなくなる、足を引きずる、立ち上がれないという症状がみられることがあります。

椎間板ヘルニアは、背骨(脊椎)の間の椎間板という軟骨が飛び出したり変形することで、脊髄や脊髄の神経を圧迫して足の麻痺や痛みが生じる病気です。

症状には1〜5のグレードがあり、脊椎に負担をかけない生活環境の中で内科的治療を行う方法と、飛び出した椎間板物質を手術で取り除く外科的治療を行う方法があります。

②ふらつくなどさまざまな症状「水頭症」

笑顔のわんこ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
水頭症は、先天的な原因や事故による衝撃、腫瘍などが原因で脳脊髄液が増えて脳室が拡大することで、脳が圧迫される病気です。

水頭症の症状は、無症状からけいれんやふらつき、視力低下など、軽度から重度までさまざまで、最悪死に至ることもあります。

脳圧を下げるための投薬や、脳室-腹腔シャント術などの外科療法で症状や状態を改善できる可能性があります。

③壁に沿って歩き続ける、同じところを旋回する「認知障害」

壁に沿って歩き続ける、同じところをぐるぐる回る、徘徊、その他夜鳴きやそそうなどの症状がみられる場合、認知障害(認知症)の可能性があります。

認知障害は、老化に伴い脳が異常を起こす病気で、初期の場合は行動療法、食事、薬物の投与で症状が改善できるケースもありますが犬の状態に合わせた生活に変えていくのが理想です。

愛犬の歩き方や姿勢が明らかにおかしいと感じたら、獣医師に相談して動き方を見てもらいましょう。詳しく様子を伝えることで、進行性のある病気を早期に見つけることができるかもしれません。

いぬのきもち 病気・症状データベース「脳、脊髄、神経」の病気・症状

監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・川田優貴先生
文/maki
編集/いぬのきもちWeb編集室
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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