飼い主さんが自分の時間を気兼ねなく過ごすためにも、愛犬にはお留守番中、いい子でいてもらいたいですよね。しかし、飼い主さんの悪気ない行動が、愛犬の留守番中の態度やメンタルに悪い影響を与えてしまっているケースも。
この記事では、愛犬を留守番させる前後に、飼い主さんが避けるべきこと7つを紹介します!
【1】出かける前の行動パターンがいつも同じ
洗濯物を干して、メイクをして……といった風に出かける前の行動がワンパターンだと、犬は飼い主さんの留守を察して不安になることも。「メイクしても出かけない」などあえてパターンを崩すことで、外出を気づかせないように配慮しましょう。
【2】出かける直前までスキンシップをしている
離れることがさみしいからといって出かける直前までじゃれ合っているのは、飼い主さんお出かけ後の人の不在を強調させてしまいます。さみしがり屋のワンちゃんの場合、留守番前の過剰な触れ合いは避けましょう。
【3】愛犬に謝りながら出かける
「留守番させて申し訳ない」という罪悪感から、ワンちゃんに「ゴメンね」と言って出かける飼い主さんもいるのでは?
しかしその行動は、「一体今から何が起こるの?」と愛犬を不安にさせてしまう可能性があります。申し訳なく感じる必要はありません。明るく出かけましょう!
【4】狭いサークルで長時間留守番させる
狭くて体を動かせなかったり、伸ばせなかったりするサークルに長時間いることは、ワンちゃんにとって大きなストレスに。また、体にも悪影響になりかねないので、体の大きさに合ったスペースを確保しましょう。
【5】留守番している場所から外が見える
犬が退屈しないようにと窓際にサークルを置いて、家の外が見えるようにする飼い主さんがいますが、これはNG! 愛犬が見張るテリトリーが増えてしまうからです。人や車が外を通るたびに吠えてしまうワンちゃんも珍しくありません。
また、窓際は夏場には直射日光が当たってしまったり、冬場には冷えた外気のせいで寒暖の差が激しくなるため、犬の体にもよくありません。こうした心配な点があるため、窓のそばでのお留守番は避けましょう。
【6】トイレが寝床のすぐ隣にある
トイレと寝床が近いと、ワンちゃんは目の前のウンチが気になって食べたり、遊んだりしてしまいがち。
また、寝床がふわふわしたベッドの場合、トイレとの区別がつきにくくベッドでおしっこをしてしまうリスクもあります。寝床はクレートにし、トイレとの間隔をあけましょう。
【7】留守番後、ハイテンションで接したりエサをあげたりする
飼い主さんの帰宅時、興奮して吠えたり飛びついたりしてくる愛犬に大きな声や身振りで対応すると、興奮してより煽ることに。喜んでいる愛犬には同じテンションで接したくなるものですが、落ち着いて冷静に対応しましょう。
また、留守番のご褒美におやつをあげるなどの行動もよくありません。というのも、いつもご褒美をあげていると、留守番中にそれが待ち遠しくなってしまい、犬が興奮して不安定な気持ちになってしまうから。
「留守番のご褒美」というのは犬には伝わりませんので、何もあげないでおきましょう。
これらのことが、留守番中に犬を不安にさせてしまう飼い主さんの行動です。愛犬を思う気持ちが裏目に出てしまっては意味がありません。
ここで紹介した7つのことを参考にして、愛犬が心地よく留守番できるように工夫してあげてくださいね!
出典/「初めて飼い主さんのいぬのきもち」2016年6月号『前後の飼い主さんの対応と環境で差がつく 愛犬を安心させる留守番 不安にさせる留守番』
文/サモ江戸