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【専門家監修】犬の無駄吠えは無駄じゃない!?しつけ方を吠えの原因別に解説

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犬の「無駄吠え」とよく言いますが、実は吠えには「無駄なものはない」ということをご存じでしょうか?犬の吠えには必ず原因と意味があり、それぞれに対処法が違います。まずは愛犬がどんな原因で吠えているのかを見つけ、それに合ったしつけをしましょう。

1.【 犬の吠え】原因と対策とは?

犬は本来「吠える生き物」です

犬はもともと、猟犬や番犬として古くから人間と生活を共にしてきました。牧畜の場面では羊の群れを制したり、不審者の侵入を知らせてくれたりと、吠えるという行動でもって人間の生活をより効率のよいものにしてくれていました。
犬にとって吠えるという行為は決して無意味なものではなく、その裏には必ず何らかの理由があります。

犬の吠えの原因とは?

犬が吠えるには、それなりの理由があります。ですが、吠えが多すぎたり、頻繁に吠える場合、飼い主さんにとっても愛犬にとっても大きなストレスとなります。

犬が吠える原因としては、
・欲求不満、要求(かまって、散歩に連れてって、遊びたい)
・分離不安(留守番、屋外につなぎっぱなし)
・恐怖(呼び鈴、雷、見知らぬ犬、来客)
・縄張り意識(敷地に誰か入ってきた、窓から誰かの姿が見えた)
などがあります。

その他にも、痛みや、薬物の影響、認知症、社会的促進(他の犬につられて)などによっても吠えが誘発されることがあります。

「欲求不満や要求による吠え」の原因と対策

・原因
構ってほしい、散歩に連れてってほしい、遊びたいなど、何らかの欲求不満を解消するために吠えます。飼い主の関心を得ようとするときに出る吠えと言い換えてもいいでしょう。

・対策
吠えるたびにその要求に応えたり、根負けして結局言いなりになったりするようでは吠えやむことはありません。それどころか余計にひどい状態になることもあります。

このような場面で頻繁に吠えをするようなコは、飼い主さんとの関係を基本的に見直す必要があります。何事も自分の思うとおりになると思わせないこと、家族みんなで一定の対応をするよう申し合わせておくことなどを、念頭に置いてください。

おねだり吠えが始まったら徹底的に無視するか、クレートやハウスに入れたり、部屋にいる家族全員が部屋から出てしまうなど、吠えている間は要求が聞いてもらえないことを教えなければなりません。

そして、吠え止んだのを見計らって、そのとき声をかけます。「かまって」と吠えているときでなく、静かにしているときこそかまってやることを忘れてはいけません。まずは愛犬にとっての欲求不満が不当に放置されていないか確認しましょう。十分な散歩や清潔な環境、飼い主さんからの愛情が十分注がれているか、注意してみてください。決して愛犬の言いなりになる必要はありません。

「分離不安」の原因と対策

・原因
愛犬と飼い主さんとの距離が適切でないために、少しの間でも飼い主さんが視界から消えると不安になり、吠えたり、排泄や破壊行動に出ることです。これは、生後3か月くらいまでの間に構築するべき社会化が十分できていなかったり、飼い主さんとの必要以上な密着や過度の甘やかしの結果、愛犬の精神が飼い主さんに大きく依存してしまうようになることです。

・対策
まずはそのコの精神的な自立を図ります。大きな広い部屋に放されているときは、クレートやハウスなどお気に入りのスペースを作ってやり、そこで十分な時間を過ごせるようにしましょう。ゆったりくつろいでいるようであれば、環境音楽などの心地よい音楽を聞かせてもよいでしょう。これはリラックスシグナルといい、ある決まった音楽を聞かせることで、いつものリラックス状態に誘導することが期待できます。犬の関心が、おもちゃや一人遊びにも向くようになったら、しっかりと褒めてあげてください。

その他、フォーマットトレーニングと呼ばれるアイコンタクト、オスワリ、マテ、フセなどの訓練をしましょう。これらの指示をきちんと守れるように教えることで、落ち着かない精神状態がいったんリセットされる効果が期待できます。

外出の際も、鍵の音、コートなどを羽織る、バッグを持つなどの一連の「外出を思わせる行動」を、外出しない時もランダムに行いいます。外出の際は逆にいつもの行動をとらない、外出の際も帰宅の際も特に声掛けをしないなどの工夫をして、分離不安を克服していきましょう。

「恐怖による吠え」の原因と対策

・原因
花火や雷といった大きな音、インターフォン(来客)や窓の外の人影、外で会うほかの犬などに対して恐怖から吠えかかることです。他に縄張り意識や警戒感で吠えることもあります。同じような状況で吠えていても、原因はそれぞれに違うか、まじりあっていることもあります。  

・対策
できるならば恐怖をもたらす音や状況に、だんだん慣らしていくとよいでしょう。飼い主もあまり大きく反応せず、なるべく平然としていましょう。前述の、リラックスできるスペースを確保し、フォーマットトレーニングができていることが条件となります。

縄張り意識、警戒心から吠えている場合には、本能から吠えているので完全に止めさせるのは難しいです。人影が見えないよう窓にカーテンをかける、インターフォンの音を鳴らさないように対応するなど警戒心を持たれないような工夫も必要です。
室内を自由に往来できる環境で育つと、愛犬は部屋全体を自分の縄張りと思ってしまいます。それを防ぐためにサークルに入れて、愛犬だけの縄張りを意図的に作ってあげるのも効果的です。来客やインターフォンが鳴った時などに、一歩進んで上手におやつなどごほうびを与えることで、練習していくこともおすすめです。

2. 【愛犬の吠え】上手なしつけ方とは?

要求吠えには「要求に応えない&無視」

愛犬の生活環境もととのっている、運動不足からのストレスもない、それでも吠えてくるとしたら「かまってほしい・遊んでほしい」などの気持ちから吠えている可能性が高いでしょう。
十分に要求を満たしてあげていても、飼い主さんに要求をする意味で吠える場合には、徹底して無視を貫きましょう。吠えるのを鎮めたいからと、おやつを与えたりしておとなしくさせると「吠えればおやつをもらえるんだ」と愛犬が間違った認識を持ってしまいます。

例えば、つまらないから構ってほしくて飼い主さんに向かって愛犬が吠えたら、視線も合わせずにとことん無視します。一見かわいそうに感じるかもしれませんが、食事やトイレがきちんとした環境下であれば心身ともに愛犬は健康に過ごせます。健康で元気であるからこそ、構ってほしいといった要求で吠えてくることになります。愛犬がどういう意味で吠えているのか、飼い主さんがしっかりと見極めることが必要です。

3.【愛犬の吠え】事前対策も忘れずに

ストレスを感じさせない

ストレスを感じていると、愛犬の要求吠えが増える傾向にあります。住環境や十分な食事に気を配ったり、散歩を欠かさないなど愛犬にストレスをかけない、感じさせないように配慮しましょう。

飼い主さんに関心を向けさせる

知らない人に向かって吠えてしまう場合は、関心を飼い主さんに向ける工夫をしてみましょう。愛犬の好きなおもちゃを使って気を引いたり、おやつを上手に使って愛犬の意識を「楽しいこと」にうまくシフトさせてあげると効果的です。

愛犬の吠えのしつけは家族の協力も必要

愛犬の吠えのしつけには、同居する家族全員が一緒になって取り組むことが大切です。愛犬が吠えてしまう状況に対して、飼い主さん家族のみんなが一貫した態度で接することで、愛犬も「この状況で吠えてはダメなんだ」と理解しやすくなります。

まずはじめに、なぜ吠えているのかをくみ取ってやり、愛情をもって対応することが大変重要です。愛犬のストレスの原因となるものも、事前に取り除いておくことも忘れずに!家族全員で根気よく取り組んでいきましょう。

監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/紺道ゆあん
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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