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犬が散歩中にガラスの破片を踏んだ! 金具にしっぽが引っかかった!「犬の切り傷」にどう対応する?
今回は散歩中やお出かけ先で起こりやすい「切り傷・すり傷」の体験談をご紹介。動物救命救急のスペシャリストであるサニーカミヤ先生に、ケガの予防や事故の際の対応についてアドバイスをいただきました。
犬に多いケガベスト4
2位 切り傷・すり傷……31%
3位 噛み傷……10%
4位 やけど……2.5%
※「いぬのきもち作り隊」の読者260名にアンケートをとったものを集計した結果です。いぬのきもち作り隊アンケートは、2021年11月に実施しています。アンケートには、複数回答も含まれます。
散歩道に落ちていたガラスやプラスチック片で足を切る、自然豊かな場所で植物の枝やとげなどで体に傷ができるなど、外で切り傷や擦り傷をつけることが多いようです。
「室内でも、カッターナイフやハサミで作業中に近くに来た愛犬を誤って傷つけてしまうことも」(サニーカミヤ先生)
ケース1)散歩中、側溝のフタの穴に足が落ちかかとを擦りむいた
「側溝をおおうフタとフタの間にある穴や隙間は、つまずきやすかったり、足がはまりやすかったりします。道路の端はできるだけ避けて通るようにするといいですね」
ケース2)抱っこから飛び降りたときにバッグの金具にしっぽが引っかかり出血
「体が毛におおわれているため、飼い主さんが犬のケガの深さや範囲を把握するのは難しいものです。すぐに動物病院へ行ったのはいい判断でしたね」
ケース3)散歩が大好きで引っ張りグセもあり肉球が擦りむけた
「散歩中に座りこんだり、立ち止まったりした愛犬を歩かせようと、飼い主さんがリードを引っ張ることで、肉球が擦りむけてしまうケースもありますよ」
ケース4)河原を散歩中にビンの破片を踏んで肉球が切れた
「飼い主さんがケガの危険を予測するためにも、足元がよく見えない場所を避けているのは、いい心がけですね」
切り傷・すり傷の応急処置
【これはNG!】人の消毒薬で傷口を消毒する
今回ご紹介したケースを参考に、散歩コースなどに危険が潜んでいないか、改めて確認してみましょう。また、すぐに応急処置ができるよう、スプレータイプの容器やワセリン、ガーゼ、包帯などを常備しておくとよいですね。
参考/「いぬのきもち」2022年4月号『まさか!のケガ体験エピソード』
写真/尾﨑たまき
イラスト/福田玲子
文/伊藤亜希子
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