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【専門家監修】チワワに散歩は必要?注意点や散歩好きに育てるコツ

体の小さなチワワは、室内の運動だけで充分だと思ってしまうかもしれませんが、チワワにも散歩は必要です。今回は、チワワに適した散歩の量や、散歩中に注意すべき点、また、散歩を嫌がるチワワを散歩好きに育てる方法をご紹介します。

チワワってどんな犬?散歩は必要?

チワワの性格や特徴

チワワは、体重3kg以下と小柄で、小型犬のなかでも「超小型犬」といわれるほどの小さい犬種です。小さな体と、丸くて大きな目が特徴的。警戒心が強く、怖がりになりやすい傾向もありますが、子犬の頃から社会性を高めることで、穏やかでフレンドリーな性格を引き出してあげられるでしょう。

散歩は必要?

チワワは体が小さいので、家の中を歩かせているだけでも充分運動になる、と聞いたことのある方もいるかもしれません。確かにチワワは他の犬種に比べ体格が小さいので、運動量が少なくても大丈夫ですが、決してお散歩が不要だと言うわけではありません。愛犬の健康維持や社会化のためにも、積極的に外に連れ出してあげるようにするといいですね。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「犬図鑑(チワワ)」

散歩の目的は運動以外にも!

散歩の目的は、ただ運動のために「歩く」ということだけではありません。散歩で土や花のニオイを嗅ぎ、風を感じ、自然に触れさせることによって、愛犬の気持ちをリフレッシュさせることができます。さらに、フローリングや畳だけで刺激が少ない室内よりも、アスファルトや土の上などの多様な路面を歩かせることで、肉球からさまざまな刺激が伝わり、脳の活性化にも繋がります。
また、他の犬に触れ合ったり、人になでてもらったりするのも大事な経験です。チワワにとってお散歩は、肉体的にも精神的にも成長できる、とても大切な時間なのです。

チワワに適した散歩の量や頻度は?

チワワの成犬の散歩量の目安は、距離にして1日1km、40分程度とされています。ただし、適切な散歩量には個体差があり、性別や年齢、散歩の内容などによっても違いますので、愛犬の様子をよく観察しながら決めてあげてください。

1日の散歩を朝と夕方の2回に分けると、たとえ同じコースを歩いていても、時間帯や気温によって雰囲気が変わり、愛犬を退屈させずにお散歩を楽しむことができるかもしれません。また、夏の暑い時期や冬の寒い時期は、愛犬の負担にならない時間帯を選ぶように心がけましょう。

時間が取れない時は運動方法を工夫すると◎

どうしても散歩の時間が取れないときは、短時間で運動量が稼げる遊びを取り入れてみるのもいいでしょう。たとえば、斜面を登り降りするだけでも、散歩以上の運動量があります。傾斜が急になるほど運動量がアップし、繰り返し登ったり降りたりすることによって短時間で運動できます。愛犬の様子をみながら、ゆるやかな坂などでためしてみてはいかがでしょうか。もし疲れてしまったら、抱っこやキャリーケースで連れて帰ってあげましょう。運動量が多すぎると、チワワの関節に負担がかかることもあるので、愛犬の様子を見て獣医師に相談しながら対応してあげてください。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「獣医師が答えるQ&A(散歩)」

散歩中に注意したいポイントは?

散歩中のチワワ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
チワワの散歩の基本事項は、他の犬種と同じです。散歩には、うんち袋、お水、おやつ、トイレシートなどを持ち歩き、排泄物はきちんと処理しましょう。よそのお宅の玄関先や花壇では排泄させないように気をつけ、おしっこには水をかけて、うんちは自宅まで持ち帰るようにしてください。

チワワならではの注意点① 溝などにハマらないよう注意!

チワワはその小さな体がゆえ、小さな隙間や溝など、他の犬ではハマらないような場所に落ちてしまうことがあります。散歩中は足元には注意し、危険なところは抱っこして通過しましょう。

チワワならではの注意点② すれ違い吠えは事前対策を!

怖がりのチワワに多い困りごとは、他の犬や人とのすれ違い吠え。いなくなって欲しいという思いから吠え、そのまま相手がすれ違っていくと「吠えたから逃げた」と学習してしまい、すれ違うたびに吠えるようになります。もし愛犬が吠えそうになったら、吠える前に抱っこして速やかに離れるか、抱っこしながら背を向けて、相手の姿が見えないようにしましょう。

また、アイコンタクトをしたり、おやつを食べさせたりして注意をそらし、相手が通り過ぎるのを待つのも有効です。なにより飼い主さんが落ち着いて行動することが大事ですので、愛犬の様子をしっかり見て、気持ち良いお散歩ができるようにしてあげてください。

散歩が嫌いなチワワには「散歩は楽しいよ♪」大作戦を!

散歩を楽しむチワワ
チワワは、子犬の頃にお散歩をした経験が少ないと、その楽しさが分からず、余計にお散歩が嫌いになってしまうことも。また、歩かないからといってすぐに抱っこしてしまうと、立ち止まれば抱っこしてくれると学習してしまい、さらに歩かなくなってしまいます。ここでは、歩かないチワワに散歩が好きになってもらうための工夫をご紹介します。

チワワが怖がりにくい場所を選んで徐々に慣れさせる!

まずは、チワワが怖がりにくい場所から、スタート。狭い道路や住宅街よりも、人のいない公園や河川敷のほうが、生活音や他の犬などが少なく落ち着いてお散歩ができるでしょう。最初は短時間歩かせてすぐに帰るようにし、徐々に慣れさせましょう。

少しでも歩いたらたくさんほめて!

飼い主さんが笑顔でほめ、愛犬の気分を乗せるのも効果的です。ときには家族そろってお散歩に行き、みんなでほめてあげましょう。より嬉しさを覚えて、徐々に散歩の楽しさを学ぶことも期待できるでしょう。なお、散歩から帰ってきて、息が切れていないのに舌を出す表情をしたり、しっぽを高く上げ左右に早く振っていたりするときは、散歩が楽しく満足している証拠です。
体格が小さなチワワにお散歩は不要と思われがちですが、愛犬の健康維持や社会化のためにも、日々のお散歩を楽しめると良いでしょう。ただ、チワワの中にはどうしてもお散歩が嫌いな犬もいるため、獣医師に相談しながら無理せずお散歩に慣らしていきましょう。
参考/「いぬのきもち」特別編『チワワの飼い主さん8万人の体験から作った!チワワとの暮らしがもっと楽しくなる本』(監修:しつけスクール Can!Do! 代表 日本動物病院福祉協会認定家庭犬インストラクター 西川文二先生)
   「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『いぬ図鑑(チワワ)』
   「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『獣医師が答えるQ&A(散歩)』、
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/AzusaS
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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