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獣医師監修|犬の去勢手術の時期やメリットって?【体験談&FAQ】

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今回は、去勢手術のメリット・デメリット、受ける時期の目安や術後の犬の変化について、飼い主さんの体験談付きで解説します。また、受けると決めた場合に飼い主さんがやるべきことや、去勢手術に関するよくある質問を獣医師の回答とともにご紹介します。

去勢手術って?メリットやデメリットはあるの?

去勢手術とは?

【手術方法】
去勢手術は全身麻酔をかけたあと、陰のうの真ん中あたりの皮膚を切って、精巣を片方ずつ取り出すという方法で行われます。手術自体は簡単なので、通常は1時間もかからないといわれています。ただし、精巣(睾丸)が、体内にとどまった状態の「潜在精巣(停留精巣・陰のう)」の場合は、お腹を切ることがほとんどなので、手術時間は長くなり、1泊の入院が必要となることもあるようです。

【費用の目安】
病院によって異なりますが、だいたい1万5千円~3万円くらいが目安です。犬の体格に比例して手術費は上がるため、小型犬より大型犬の方が高額になるでしょう。また、手術費とは別に、術前検査費や手術中に使用した麻酔代などが必要になることも。去勢手術は日帰りが可能ですが、入院が必要となった場合は、入院費もプラスされるでしょう。

去勢手術のメリット・デメリット

去勢手術をするかしないかは、飼い主さんの判断にゆだねられます。犬と人とがともに暮らす社会の中で、お互いに安心・安全に暮らすにはどうすればよいか、また、将来どんなリスクを避けたいかを考えたうえで、決めてみてください。

【去勢手術のメリット】


  • 精巣腫瘍や肛門周囲腺腫、前立腺肥大などの病気の予防になる

  • しつけのトレーニングがしやすくなる

  • 早めに手術を行うと、マーキングをしにくくなる

  • メスの発情に影響を受けての興奮やストレスをある程度軽減できる



【去勢手術のデメリット】

  • 全身麻酔のリスク

  • 繁殖が不可能になる

  • 術後に太りやすくなる事がある


いぬのきもち WEB MAGAZINE「犬の避妊去勢手術について~必要性、メリット・デメリット、方法、費用、時期」

去勢手術に適した時期は?みんなは何才で去勢させたの?

カラーをつけた犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

では、犬が去勢手術を受ける場合、いつまでに受けるのがベストなのでしょうか。

去勢手術を受ける年齢

去勢手術に何才までという決まりはありませんが、早く手術した方が病気を予防しやすくなるといわれています。小・中型犬なら病気予防の観点から、生後6カ月ごろ以降で、マーキングを始める前に受けるのがよいでしょう。一方、大型犬は早くに手術すると、骨の成長のバランスが崩れるおそれがあるので、最低でも生後10カ月まで待ってから受けたほうが安心です。かかりつけの獣医師に相談してみましょう。

ほかの飼い主さんは何才で愛犬の去勢手術をした?

実際、ほかの飼い主さんは愛犬が何才のときに去勢手術を行ったのでしょうか。飼い主さんに受けた時期や理由について聞いてみました。(※)

《去勢手術を受けた時期:生後7ヵ月》
「それまでは去勢は考えていませんでしたが、友人のチワワが未去勢だったために前立腺肥大になって苦労したと聞き、手術を決心しました」
(埼玉県/チワワの飼い主さん)

《去勢手術を受けた時期:生後8ヵ月》
「先住犬が避妊したおかげで大病することもなく大往生。今の犬たちも長生きしてもらいたいと思い手術することに」
(北海道/ウェルッシュ・コーギー・ペンブロークの飼い主さん)

《去勢手術を受けた時期:生後6ヵ月》
「4ヵ月の頃、潜在精巣(停留睾丸)が発覚し『生後半年まで待っても精巣がおりてこないなら手術した方がいい』と獣医師にいわれました。その後も変化はなく結局手術を」
(東京都/カニーンヘン・ダックスフンドの飼い主さん)

※「いぬのきもち」(2017年4月号)より

去勢手術を受けて起こった愛犬の変化

去勢手術をすると、犬に変化が起こることもあります。ここでは、愛犬の去勢手術を経験した飼い主さんに聞いた、術後の変化についてご紹介します。(※)

すぐに変わりませんが、手術後3週間で変化がありました

「手術前から、足を上げてあちこちにマーキングしていた愛犬。しつけのトレーナーから『性成熟が早めなのかも』といわれ、予定よりも1カ月早く(生後6ヵ月)で去勢手術をしました。術後すぐに変化はありませんでしたが、3週間ほどしたら室内でのマーキングが見られなくなりました」
(神奈川県/チワワの飼い主さん)

マーキングもマウンティングもおさまりました

「去勢することで、病気や性的ストレスの予防になるとは聞いていたものの、本能的なものを手術で奪ってしまうのはどうなのだろうと悩みました。しかし、家の中でもするほど、マーキンググセがひどく、マウンティングも頻繁にしていたので、手術を実施。術後はどちらもおさまったため、受けて本当によかったと思っています」
(東京都/ポメラニアンの飼い主さん)

おとなしくなることを期待して受けました

「子犬のころから元気な愛犬。かかりつけ医やお世話になっていたしつけのトレーナーに『オスの柴なら去勢するとおとなしくなる』とアドバイスされたこともあり、手術を受けました。元気があるのは変わりませんでしたが、マーキングはしていないので、受けてよかったなと思っています」
(愛知県/柴の飼い主さん)

※「いぬのきもち」(2017年4月号)より
※個人の感想です

去勢手術当日まで飼い主さんがしておくこと

去勢手術のメリットやデメリット、時期、術後の変化などについて理解をしたうえで去勢手術を受けると決めた場合、飼い主さんはどのようなことをすればよいのでしょうか。

手術を決めてからやっておくこと


  • 愛犬の性格や排泄時のクセなど、動物病院への連絡事項をまとめておく

  • 当日何かあってもすぐ対応できるよう、予定は必ず開けておく

  • 術後に装着するエリザベスカラーが家具などに当たらないよう、家の中を整理しておく

手術前日~当日までにやっておくこと


  • 前日は無理に運動をさせたり、大量にご飯を与えたりしない

  • 基本的に手術当日は朝から絶食のため、ご飯はもちろん小さなおやつも与えない



手術当日に食べ物を与えてしまうと、麻酔をかける際や麻酔から目を覚ました際に嘔吐して、命に関わる事故につながることもあるので注意しましょう。

去勢手術に関する質問に獣医師が回答!

黒い犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

では最後に、去勢手術に関するよくある質問と、獣医師の回答をご紹介します。

全身麻酔は心配ないのでしょうか?

0.1~0.2%ほどの割合で、麻酔をかけた際に血圧低下などの症状が出る犬がいます。そのようなリスクや、手術で体にかかる負担を考慮し、あらかじめ体調を把握する目的で、通常は術前に血液検査やエックス線検査、また必要に応じて心臓の検査などの術前検査を行います。なお、短頭種は、術後に麻酔をかけるための気管チューブをはずしたあと、呼吸困難に陥るケースもあるため注意が必要です。

麻酔が切れると犬が痛がったりしませんか?

犬が痛がるなどストレスを感じると、傷口の治りに影響することがあるため、最近は鎮痛薬を使って痛みをコントロールする動物病院がほとんどですので、心配ありません。ちなみに、腹腔鏡で手術をした場合は、開腹手術より体にかかる負担が少なく、痛む時間も短くてすむ傾向があります。

潜在精巣(停留睾丸)でも去勢手術したほうがいいの?

潜在精巣(停留睾丸)とは、本来生後1~2カ月くらいまでに体内から陰嚢内に降りてこなければいけない精巣(睾丸)が、体内や鼠径部にとどまった状態。この精巣を取らずにいると、将来的に腫瘍化するリスクが高いので、手術が可能な月齢になったら早めに去勢手術を行い取り除くことをおすすめします。

去勢手術すれば、マーキングやマウンティングはしなくなる?

すでにマーキングをしている犬が去勢手術をしても、マーキングという行動を学習してしまっているため、手術後に変化がないケースもあります。また、マウンティングは、性的な意味合いだけでなく遊びの一環として行う犬もいるので、去勢手術だけで完全におさまるとはいい切れません。

去勢手術は、犬にとって初めての手術となるケースがほとんどなので、不安になる飼い主さんも多いでしょう。しかし、前もって去勢手術の全体像を理解しておけば、愛犬にとっても飼い主さんにとってもプラスになるはずです。まずは、かかりつけの獣医師としっかりと相談することが大切ですよ。

参考/「いぬのきもち」2017年4月号『受ける? 受けない? 決断の理由を教えて! 避妊・去勢手術みんなの体験談』(監修:東京動物医療センター副院長 南直秀先生)
   「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『犬の避妊去勢手術について~必要性、メリット・デメリット、方法、費用、時期』
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/hasebe
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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