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犬の「誤飲」の対処法とは?最悪の場合は開腹手術や死に至ることも

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自宅でもお散歩先でも、犬はさまざまなものに興味を示しますよね。しかしその過程には「誤飲」のリスクも潜んでいます。今回は犬が誤飲しがちなタイミングから、注意したい誤飲物、誤飲してしまった場合の対応についてご紹介します。

犬が誤飲しやすいタイミングとは

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たとえ室内飼いだとしても、愛犬から目を離したほんの少しのタイミングで、落ちているものや人間の食べ物を「誤飲」してしまう危険性があります。かといって愛犬のことをずっと見張っているわけにはいかないので、完璧に防ぐことはできませんよね。しかし誤飲しやすいタイミングを知っておけば、未然に対策することは可能です。

まず犬が誤飲しやすいシーンとしては、「来客時」が挙げられます。特に年末年始や年中行事、お祝い事などで大勢が集まると、バタバタしてしまって愛犬への注意がおろそかになってしまうでしょう。また酔っ払ったお客さんが人のご飯をあげてしまう可能性もありますし、食べ物や子どものおもちゃなどが散乱することも想定できます。床に散らかったものは回収しておき、来客対応に忙しいかもしれませんが、愛犬の様子は逐一確認するようにしましょう。もしくは来客時にはハウスに入れる習慣にしておくと安心ですね。

そして飼い主のみなさんならもうご存知でしょうが、散歩時も誤飲しやすいタイミングです。自宅よりも危険物が落ちている可能性が高いので、犬の行き先をしっかり観察しておき、余計なものを飲み込む前にルートを変えるなど対処しましょう。「マテ」などのしつけをしておくと、急な落し物への対応もしやすくなりますよ。特に道中でお祭りやイベントごとが開催されている場合はいつもより注視し、場合によってはルート変更してください。

ガムやチョコレートなど特に注意すべき誤飲物とは

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ボタン電池や乾燥剤など見るからに健康を害するもの以外に、犬が誤飲したら危険な食べ物もありますので覚えておきましょう。もちろん普段の食事でも与えないようにしてくださいね。

ガム(キシリトール)

ガムの誤飲自体ももちろん危険ですが、犬がキシリトール入りのガムを飲み込んでしまうと、最悪の場合死亡の危険性も。犬がキシリトールを摂取してしまうと、急激な低血糖の状態になってしまい、急性肝不全を引き起こしたケースも報告されています。ガム以外に、キシリトール入りの歯磨き粉やその他お菓子類も含まれますので、愛犬が誤飲してしまわないように細心の注意を払いましょう。

チョコレート

チョコレートには「テオブロミン」という成分が含まれています。テオブロミンを摂取すると犬の心拍数が上昇し、けいれんや嘔吐などの症状が表出。場合によっては死に至ることもあります。テオブロミンは体内に蓄積していくため、少量ずつあげるのもNG。誤飲を防ぐのはもちろんのこと、愛犬には与えないようにしてください。

野菜やくだもの

ほかにも犬に害を及ぼす可能性がある食物といえば、有名なところだと玉ねぎでしょうか。溶血性貧血を引き起こし、最悪死に至ります。ハンバーグや餃子などを作ったあとは、床に玉ねぎのカスが転がっていないか必ず確認してください。

その他アボカドやぶどうも危険物として覚えておいてください。アボカドの種や干しぶどうもNGなので、フタのあるゴミ箱にするなど対策して、思わぬ事故を防ぎましょう。

特に注意したい誤飲物とは

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ボタン電池

ボタン電池は小さく床に転がりやすいので、タンスの下などに落としたとしても放置したままにしないようにしてください。引っ越しや模様替えのタイミングなど、思わぬ場面で出てくる可能性があります。ボタン電池を誤飲してしまうと体内で放電するため、胃に穴が開くなどの重篤な症状を招いてしまいます。

保冷剤や乾燥剤

食品類に入っている保冷剤や乾燥剤も要注意リストに入れておきましょう。保冷剤に入っているエチレングリコールという成分は甘い味がするため、誤飲の危険性大。エチレングリコールは毒性があるため、嘔吐や意識障害、腎不全に陥り死に至ることもあります。海苔などによく入っている乾燥剤は、水に濡らすと発熱します。それだけでも飲み込んだらどれだけ危険か分かりますよね。最悪胃に穴が開いたり、保冷剤同様に死に至ります。

人間用の薬

胃薬などはまだ安全ですが、血圧を抑える薬や風邪薬などを飲み込んでしまった場合は、早めの処置が必要。飼い主さんが誤って落としてしまうと反射的に飲み込んでしまうこともあるので、服用する際は犬がいないときを見計らってください。

ストッキング

日中履いていたストッキングを、脱ぎっぱなしにして放置していませんか?ストッキングを飲み込んでしまうと腸で絡まることが多く、繊維が腸の内側を傷つけたり詰まることで腸閉塞になる危険性があります。できるだけ胃にあるうちに対処しましょう。

もし誤飲してしまったら

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緊急性が高い場合は動物病院へ

殺虫剤や農薬、人間用の薬やボタン電池など、明らかに危険度の高いものを誤飲してしまった場合は、すぐさま動物病院に電話しましょう。事前に「何を飲み込んでしまったか」を伝えておくと、到着してからの対応もスムーズになりますよ。分かりうる情報は、全て獣医に共有するようにしてください。

場合によっては手術の可能性も

飲み込んだ危険物が犬の命に関わる場合は「開腹手術」で取り除かなければいけません。特にこれまでも紹介した薬や電池、殺虫剤や農薬などは緊急を要します。かといって取り除けばOKというわけではありません。開腹手術は愛犬に大きな負担がかかってしまいます。

なお、一般的には飲み込んでしまったものが消化できないと、5時間以内なら胃の中に滞留します。しかし5時間を超えてしまうと腸へと移動します。その後3日間は様子見の期間。できれば開腹手術は避けるべきなので、なかには排泄されるのを待つケースもあります。

誤飲は日頃の片付け、観察で防止できる

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以上、犬の誤飲についてご紹介しました。冒頭に記したとおり、犬の誤飲を完全に防ぐことは不可能です。しかし誤飲に対する日々の心がけをしっかりしておけば、誤飲のリスクを減らすこと自体は可能ですよね。そのためには日頃から部屋の掃除をマメに行い、誤飲の危険があるものは犬から遠ざけておくように意識しましょう。

出典/「いぬのきもち」17年1月号『キケン!誤食リスク MAP』(監修:ドン・ペット・クリニック 院長 重田洋一先生)
文/riko
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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