犬と暮らす
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犬に必要な「睡眠時間」はどれくらい? 睡眠不足によって起こるさまざまな不調とは|獣医師解説
今回、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
犬の睡眠時間はどれくらい?
新しい刺激が多く体力も少ない「子犬期」には、十分な睡眠時間を確保する必要があります。具体的には、生まれて2〜3カ月まではほとんどの時間を寝て過ごし、生後6カ月くらいでは16時間以上の睡眠が必要だとされています。「成犬期」の場合だと、1日あたり12〜18時間の睡眠時間が一般的です。
「シニア期」では、年をとって成犬より体力がなくなるので、睡眠時間は増える傾向に。体力を回復させるために、1日のほとんどを寝て過ごすようになります。人から見ると寝すぎていると思える場合でも、問題がないケースがほとんどでしょう。
犬の睡眠不足とは?
では、犬の睡眠不足というのは具体的にどれくらいかというと、これにも個体差がありますが、2日ほど続けて平均睡眠時間を下回ると睡眠不足になってしまうコもいるでしょう。
犬にとって睡眠は、日中の活動で使ったエネルギーの回復や、脳のメンテナンス、免疫力のアップなどの重要な役割があります。睡眠不足が慢性化している場合には、注意が必要でしょう。
犬が睡眠不足になるとストレスによる問題行動を起こしたり、免疫力が低下したり、疲れやすくなったり、消化器症状を起こしたりなど、あらゆる健康被害につながる恐れがあります。
犬がしっかり睡眠をとれるように、飼い主さんができる工夫は?
飼い主さんが実践できる工夫としては…
- 振動が伝わりにくい寝床を用意する
- 飼い主さんのそばや1頭になれる場所など、状況に応じて選べるように寝床を複数用意してあげる
- 夜間はケージ内でもいいけれど、なるべく静かになるように布などで覆って暗くしてあげる
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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