愛犬が興奮したとき、うっかりオシッコを漏らしてしまったことはありませんか?通称「うれしょん」といわれているこの現象は、一体なぜ起こるのでしょうか。
今回はいぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に、うれしょんの原因と対策についてお聞きしました。
犬が「うれしょん」をする理由とは?
犬がうれしょんをしてしまう一番の原因は「興奮」です。遊んではしゃぎすぎてしまったり飼い主さんになでてもらったりなどして、楽しさや嬉しさのあまり興奮状態になってオシッコを漏らしてしまうのです。
トイレ以外でオシッコをする「おもらし」とは意味合いが少し違って、うれしょんは甘えや服従を意味していると考えられています。
「うれしょん」対策をパターン別にご紹介!
それでは、愛犬のうれしょんはどのように対策すればいいのでしょうか。3つのパターン別にご紹介します。
飼い主さんの帰宅時
飼い主さん自身が愛犬をかまいすぎて、興奮をMAXまで引き上げてしまうことがよくあります。帰宅してすぐ高い声で喜びを表現したり愛犬の名前を呼んだりすると、愛犬の興奮をあおってしまうのです。
この場合、愛犬が喜んで駆け寄ってきても無視するなど、愛犬が落ち着くまで一切かまわないことが大切です。
愛犬がクールダウンしたらかまってあげるなどしましょう。
なでたり抱っこしたりしているとき
この場合も、無視がポイントです。愛犬が突然うれしょんをすると、飼い主さんもビックリして大きな声を出してしまいがち。しかし、そのような反応をすると、愛犬は飼い主さんにかまってもらえていると勘違いしてしまいます。
掃除や後始末など冷静に対処しながら、愛犬に対しては見て見ぬふりをしましょう。
来客時
愛犬が人見知りしない性格だと、飼い主さんだけでなく来客にもうれしょんをしてしまうことがあります。犬が好きなお客さんだと犬をかまってしまい、うれしょんを助長してしまうかもしれません。
このような場合、来客時には愛犬をクレートで待機させて、落ち着いてから対面させてください。
病気の可能性も?
そこまで興奮しているわけではないのにオシッコを漏らしてしまうのであれば、膀胱炎など泌尿器のトラブルが潜んでいる可能性もあります。気になる場合は、かかりつけの獣医師に相談をしましょう。
愛犬が突然うれしょんをすると、驚いたり大きな反応をしてしまうこともあるかもしれません。しかし、うれしょんは犬の「嬉しい」「楽しい」という気持ちを表すものです。今回ご紹介したことを参考にして、冷静な対応を心がけましょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生)
参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】犬のうれしょんは直せる?!原因と対処法について解説』
文/江村若奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。