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犬から人にうつる病気も!? 細菌が原因の感染症とは
今回は、細菌が原因で発症する感染症と、そのなかでも人にうつると危険な病気を、獣医師の野矢雅彦先生に伺いました。
細菌が原因の感染症とは?
また、犬から人にうつる感染症も多いため、感染症の種類や症状を知っておくことがとても大切です。
細菌が原因で感染する怖い病気
ブルセラ症
「最近では、悪徳業者の多頭飼育崩壊などで、ブルセラ症に感染している犬が出ているようです。保護犬を迎える際は、とくに注意しましょう」(野矢先生)。
ブルセラ症は人に感染すると、流産や不妊症の原因になることがあります。飼い主さんが妊娠した場合は、人も愛犬もブルセラ症の抗体検査をしておくと安心です。
犬レプトスピラ
レプトスピラは水中や湿った場所で数カ月生きる細菌なので、川や沼などの水辺で感染してしまう場合も。また、洪水のあとは汚泥の中に菌が含まれていることがあるため、洪水後の散歩時は汚泥の上を歩かないように注意しましょう。
犬レプトスピラは、感染した犬のオシッコが原因で人にうつることがあります。突然の高熱や筋肉痛などの症状が出て、重症化する場合も。
感染した犬が回復しても、しばらくはオシッコから細菌が排出され続けるので、排泄物を処理する際は慎重に。
膿皮症
皮膚のバリア機能が低下することで発症するため、バリア機能が未熟な4才未満の犬、体の抵抗力が落ちる10才以上の犬、ほかの病気の影響で皮膚のバリア機能が落ちている犬が発症しやすいとされています。
常在菌による病気なので、ほかの犬からうつされることも、ほかの犬や人にうつすこともありません。
犬は無症状でも、人に感染すると怖い感染症
Q熱
パスツレラ症
抵抗力の低い人は重傷化しやすい傾向があるので、犬に噛まれたらすぐに病院へ行き、診察を受けましょう。
参考/「いぬのきもち」2022年2月号『犬にも怖~いウイルスの病気があるんです! 気になる新型コロナウイルス情報も 犬の感染症』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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