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【獣医師監修】犬の「逆くしゃみ」とは? なりやすい犬の傾向、症状が出た際の注意点は

犬の「逆くしゃみ」というのを聞いたことがありますか? 初めて逆くしゃみを見たときに、驚いてしまう飼い主さんもいるようです。

犬の逆くしゃみとはどのような症状なのか、いぬのきもち獣医師相談室の丸山知美先生が解説します。

犬の逆くしゃみとは

くつろぐ柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬の逆くしゃみとは、鼻から断続的に勢いよく息を吸い込む反射的なしぐさのことをいいます。通常のくしゃみと同様に、呼吸器への刺激などに対する反射として起こる動作ではありますが、断続的に息を勢いよく“吐き出す”くしゃみとは逆に、息を強く“吸い込む”動作であることから、逆くしゃみと表現されます。

このしぐさは、主に鼻に違和感や刺激を感じた際などに誘発される動作だと考えられており、なんらかの刺激を受けた際、吸い込むようなズーズー、グーグーといった音に聞こえます。この際、口が閉じているというのが、逆くしゃみだと判断するポイントのひとつかもしれません。

逆くしゃみをしやすい犬の傾向

見つめるポメラニアン
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
逆くしゃみをしやすい犬の傾向としては、一般的には小型犬で、特に若いコが逆くしゃみをしやすいといわれています。

以前は生理現象だと考えられていましたが、現在はなんらかの要因で呼吸器がデリケートなコが逆くしゃみをしやすいのではないかともいわれています。

犬が逆くしゃみをしたときの対応

見つめるペキニーズ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬が逆くしゃみをしている間は、その症状がおさまるまでは刺激を避けて、静かに様子を見るようにしましょう。

逆くしゃみの時間に関しては、一般的には活動時に1分程度だといわれています。それ以上続くようであれば、背中をさすったり、鼻に息を吹きかけてあげたりすると止まるコもいるようです。

逆くしゃみは、一見すると咳と間違えやすいです。なかなか症状がおさまらないなど心配なケースは、逆くしゃみの様子を動画で撮影し、かかりつけの先生に相談してみてください。

また、動画サイトで「逆くしゃみ 犬」と検索し、音の印象をイメージしておいても。愛犬の逆くしゃみの音と近いかどうかを、聞いてみてもよいでしょう。

逆くしゃみのきっかけになるものがないか、愛犬のまわりを確認しよう

くつろぐパピヨン
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
逆くしゃみの症状がおさまったあとは、愛犬の近くに刺激のあるニオイや煙など、逆くしゃみの症状のきっかけになりそうなものがあればすぐに遠ざけてください。また、部屋の換気をするなどして、鼻への刺激を減らす配慮をしましょう。

室内が乾燥しすぎていても、逆くしゃみの症状が出やすくなることもあるようです。乾燥している場合は、洗濯物や濡れタオルを部屋に干したり、加湿器を使うなどして室内の湿度を保つようにしましょう。

こうした対応をしていても症状を繰り返すようであれば、鼻の中や呼吸器の不調の可能性もあるかもしれません。動物病院を受診して相談をしましょう。

逆くしゃみと似ているけれど、注意が必要な症状

見つめるカニーンヘン・ダックスフンド
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
逆くしゃみに似ている別の症状としては、通常のくしゃみや咳の症状などがあります。くしゃみや咳は、呼吸器の不調の際に見られがちな症状に。ただし、咳の症状は呼吸器の影響だけではなく、循環器(心臓)の不調の際にも見られる場合があるため、注意が必要です。

逆くしゃみなのか、それ以外が原因の症状なのかの見分け方は、一般的には症状が出ている際の犬の姿勢や動きなどを参考にしますが、見た目の症状だけでは見分けられないこともあります。

そのため、逆くしゃみやそれに似た症状が繰り返し見られるようであれば、早めに動物病院を受診してください。鼻の中や呼吸器・循環器の不調などの可能性がないか、診察をしてもらいましょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・丸山知美先生)
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/柴田おまめ
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