柴犬といえば、くるりと巻いた尻尾と歩くときのフリフリのお尻がチャームポイント。そんな柴犬の尻尾の形には種類があるのをご存じですか?今回は、柴犬の尻尾の種類や、尻尾の役割、犬が尻尾を大きく振るときの気持ちについて、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に教えていただきました。可愛い画像とともにお届けします。
柴犬の尻尾は9種類
柴犬の尻尾の巻き方は、じつはどれも同じではありません。犬それぞれに微妙な違いがあるのです。
柴犬の尻尾はその巻き方や左右への寄り具合によって、9種類に分けられるそうです。
尻尾の先がくるりと巻いているタイプ
尻尾の先が体の左右のどちらにあるかで「左巻」か「右巻」かが決まります。また、巻き具合が強く、しっぽの先がくるりと一周しているしっぽは「左二重巻」「右二重巻」と呼ばれます。さらに、巻いたしっぽの先が背中の真ん中にきている場合は「車巻」とされます。尻尾の先が巻いているが背中に付かないような場合は、「半巻」と呼ばれます。
尻尾の先が巻いていないタイプ
尻尾が巻かずに立っている場合は「太刀尾」、これがすこし前側に倒れているものは「差尾」といいます。尻尾が巻かずに背中に付いているものは「半差尾」と呼ばれます。
尻尾はどんな役割をしているの?
柴犬の尻尾はもちろんかわいいパーツですが、上手に生活するための役割ももっています。尻尾の役割を2つご紹介します。
感情表現のための大切なツール
柴犬の尻尾は、ご紹介のとおりクルンと巻き上がっていて、一見いつも同じように見えますが、尻尾を振ったり、下げたりする動きで気持ちを表しています。尻尾はシャイな犬の大切な感情表現ツールなのです。
バランスキープにも一役
尻尾の役割は感情表現だけではありません。走っているときには尻尾を立てたり、急カーブをするときには尻尾を倒したり。転ばないようにバランスを取るのにも尻尾は役立っているという説があります。
尻尾をブンブン振っているときの犬の気持ち
散歩で犬に会ったときや、飼い主さんが帰宅したとき、好きなおもちゃを出してもらったときなど、犬が尻尾を左右に大きく振るのを見たことがあるでしょう。うれしい・楽しいという気持ちを表すときに、尻尾の位置を高くして、左右に大きくフリフリします。
尻尾を振るのが早ければ早いほど、興奮の度合いが高まっているといえます。
よく見ると奥深い柴犬の尻尾
犬それぞれの尻尾にも個性があり、それもまた可愛いですね。愛犬が柴犬の飼い主さんも、ほかの柴犬と比べてみるとおもしろいかもしれません。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/「いぬのきもち」特別編集『柴犬との暮らしがもっと楽しくなる本』
文/仲田陽子
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。